探偵はどうやって調べている?
探偵は、探偵業法(探偵業の業務の適正化に関する法律)にしたがって調査を行っています。
そのため、無断で部屋に侵入するような違法な調査は行わず、法律の範囲内で対象者の行動を把握していきます。
主な調査手段には「聞き込み」「尾行」「張り込み」「撮影」などがあり、目的に応じて適切な方法を選択するのが一般的です。
たとえば聞き込みでは、対象者の周囲にいる人物に接触して情報を収集します。
一方、尾行は対象者のあとを追い、立ち寄り先や移動パターンを記録するために行われるものです。
張り込みは特定の建物から対象者が出てくるところを見張る方法で、撮影は尾行や張り込み中に対象者を撮影して写真による証拠を集める調査方法です。
これらの調査方法は場合によって組み合わせることで、より効率的に調査を進められます。
そのため、探偵に調査されていることを疑っている場合には、これら4種類のどれかが自分に向けられていないかを注意深く探る必要があるでしょう。
探偵が尾行しやすい状況とは?
探偵に尾行されないためには、尾行しにくい場所を選んで移動することも重要です。
人通りが多ければそれに紛れ込んで調査しやすくなるので、尾行されやすい傾向にあります。
また、それに付随して音量がそれなりに出ている場所なら、探偵の歩く音などが聞き取られにくくなることもあって尾行しやすいです。
入り組んだ場所だと対象者に撒かれやすくなるため、探偵からは好まれない傾向にあります。
もし尾行されていると感じた場合には、入り組んだ道にわざと入るのも一つの方法です。
そもそも見分けることはできるのか?
結論から申し上げると、見分けることは難しいです。
探偵は、目立たないように、しかし確実にターゲットを監視するプロ集団です。
日常生活の中で、私たちが探偵としての存在を感じないように動くのが彼らの仕事です。
そのため、自分が監視されているかどうかを見分けるのは容易ではありません。
しかし、以下の方法で周囲を確認することで、探偵の存在を探るヒントが得られるかもしれません。
繰り返し目撃する人物や車の確認
通常、探偵は連日同じ場所での監視を避けるように努力しますが、尾行や監視中に同じ人物や車を頻繁に目撃する場合、それは探偵の可能性があります。
何日かの間に同じ公共の場所やあなたの近くで頻繁に目撃する人物がいる場合、その人物を詳しく観察してみてください。
特に、その人物が周囲の状況に合わせているか、あるいは自分の動きに対して何らかの反応を示しているかを確認すると、その人物が探偵の可能性が高まります。
普段と違う行動をしてみる
いつものルーティンを少し変えてみて、その反応を観察することで、実際に自分が監視されているかどうかのヒントが得られるかもしれません。
例えば、いつもの帰宅時間を変えてみたり、普段訪れない場所に行ってみるなど、普段と違うことをすることで、繰り返し目撃する人物や車がその変更に反応するかどうかを確かめられます。
もし、ルーティンを変更しても同じ人物を見かけたら、探偵の可能性はあります。
その人物の特徴や服装、持ち物などをメモしておきましょう。
歩くスピードを変えてみる
あなたが監視対象となっている場合、探偵はあなたの動きを逸らさず見ています。
したがって、突然の動きや方向転換を試みることで、探偵の反応を観察できるでしょう。
例をあげると、歩行中に突如として立ち止まってみるなどしてみましょう。
探偵であれば、あなたの動きを見失わないように、速やかに動きを止めたり、あるいは隠れるような動きをする可能性が高いです。
または交差点を曲がったら、物陰に隠れたり近くにあるお店に入るなどすることもおすすめします。
その時にお店に入ってくる人やお店の前、近くで待っている人物がいれば、その人は探偵かもしれません。
これらの方法は、探偵を100%見分ける方法ではありませんが、あなたの直感や観察力を高め、疑わしい動きや存在に気づくのを助けるものとなるでしょう。
何よりも、自分の安全とプライバシーを守るためには、周囲を常に確認し、警戒心を持ち続けることが大切です。
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探偵につけられてる気がするときの対処法
日常生活において「何か変だな」と感じる違和感は、実際に調査されている兆候かもしれません。
探偵に調査されている可能性を感じた場合、冷静に対処することが重要です。
身の回りの変化をチェックする
探偵による調査では、対象者の生活パターンを把握するため、さまざまな情報収集が行われます。
スマートフォンの電池消耗が異常に早くなったり、車に見覚えのないキズや汚れがついている場合は注意が必要です。
また、郵便物の配達状況がいつもと違ったり、家の周辺に見慣れない車が長時間駐車していることも調査のサインかもしれません。
これらの変化が複数重なった場合、誰かがあなたの情報収集をしている可能性があります。
人間関係での異変に注目する
探偵は聞き込み調査も行うため、周囲の人間関係にも変化が現れることがあります。
知人から探るような質問をされることが増えたり、普段連絡を取らない人から突然連絡が来るようになった場合は警戒しましょう。
職場や近所での視線を感じることが多くなったという変化も、調査が行われている可能性を示唆しています。
こうした変化を感じた場合は、慎重に行動し、信頼できる人に相談することをおすすめします。
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尾行されていることに気が付いた場合
もし、あなたが誰かに尾行されていると気づいた場合は、ただちに逃げましょう。
探偵であれば危害を加えられる可能性はほぼありませんが、ストーカー行為をする危険人物の場合は、すぐに身の安全を確保する必要があります。
人通りの多い場所へ行く
人が少ない場所で、誰かに尾行されていると気が付いた場合は、人通りの多い混雑している場所へ行くようにしてください。
人通りが少なければ、目標の人物を付けやすいですが、人通りの多い混雑した場所では、なかなか見つけることが難しいでしょう。
例えば、ショッピングセンター、駅、イベント会場などとにかく人が多い場所へ逃げられれば、後を追うのが難しくなります。
バスやタクシーに乗る
都市部であれば、路上でタクシーを捕まえることは簡単です。
そのため、尾行している側からすると、いきなりタクシーに対象者が乗られると反応するのが難しくなります。
徒歩とは違い、確実に追うことも簡単ではありません。
例えば距離がある程度詰まっていないと、信号が変わった時にそこで追跡終了になってしまったり、大きな道路であれば車線変更ができずに違う道に行ってしまう可能性などがあるからです。
また、バスに乗ることも効果的な方法の一つです。
尾行は気付かれないように行うため、距離を開けて対象者を追うでしょう。
たまたま通りがかったバスに乗れば、探偵は乗車することが困難になります。
万一にバスを尾行された場合でも、どこで降りるかまでは予測が難しいため、探偵から逃げる方法としては非常に効果的です。
警察や探偵に相談する
もし、自分を付けている人の顔を覚えていたり、写真を撮れた場合は、探偵へ相談することもできます。
さらに、どの時間帯にどこで尾行されているか等の詳細な情報があれば、調査を進めやすくなります。
しかし、そこまでの証拠を集めるのは大変ですので、尾行されていることが分かった時点で探偵へ相談することをおすすめします。
必ずしも探偵とその時点で断定することはできないと思いますので、犯罪に巻き込まれる前に警察への相談も一緒に行うのが一番良い方法です。
警察はもちろん、探偵の初回相談は無料な探偵事務所が多いため、些細な事でも問い合わせをしてください。
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車で尾行されている場合の対策
車での移動中に尾行されていると感じた場合、適切な対処法を知っておくことで身の安全を守れます。
車での尾行を見破るコツ
車による尾行では、同じナンバーの車が数日間、自宅や職場周辺で目撃されることがあります。
信号待ちの際に、必ず後方にいる車があったり、右左折を繰り返しても一定の距離を保って付いてくる車がある場合は注意が必要です。
本当に尾行されているかを確認するには、わざと道を間違えたフリをしてUターンしてみたり、コンビニやガソリンスタンドに立ち寄って相手の反応を見ることが有効です。
これらの方法で同じ車が反応する場合、尾行されている可能性が高いでしょう。
効果的な逃げ方
尾行を確認できた場合は、大型商業施設の駐車場に入り、建物内に避難することをおすすめします。
一方通行の多い住宅街に入り込んだり、警察署や交番の近くに車を停めることも効果的です。
人通りの多い場所で車を降りて、公共交通機関を利用するという方法もあります。
ただし、無理な運転は事故の原因となるため、安全を最優先に行動してください。
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探偵の張り込みを見破る方法
プロの探偵であっても、長時間の張り込みには限界があります。
張り込みの特徴を理解することで、監視を見破れるかもしれません。
張り込み場所と行動パターン
探偵が張り込みでよく利用するのは、対象者の自宅や職場が見渡せるカフェや喫茶店、コンビニエンスストアの駐車場、公園のベンチなどです。
張り込みしている人物は、携帯電話を頻繁に確認しながら周囲を観察していたり、季節に合わない服装で監視カメラを隠していることがあります。
新聞や雑誌を読みながら時々こちらを見ている人や、同じ場所に数時間滞在しているが特に目的がなさそうな人も要注意です。
これらの行動パターンが見られる場合、張り込みを受けている可能性があります。
複数人での監視に注意
本格的な調査では、複数の調査員が交代で張り込みすることがあります。
時間帯によって張り込み要員が入れ替わったり、車両と徒歩の要員が連携して監視するケースもあります。
一人が移動すると、別の要員が引き継ぐという組織的な監視を受けている場合、個人での対処は困難になるため、専門家への相談を検討しましょう。
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まとめ
探偵に調査されているかもしれないという不安は、日常生活に大きな影響を与える深刻な問題です。
冒頭でもお伝えしましたが、探偵は尾行のプロです。
そのためなかなか見分けることは難しいですが、ご紹介した方法を実践することで探偵かどうかを見抜くヒントになれば幸いです。
また、尾行されているのが探偵ではない人物の場合や、身の危険を感じる場合はすぐに警察に相談するなど、身の安全を確保することを最優先に行動してください。
何よりも大切なのは、一人で抱え込まずに適切な対処を取ることです。
車での尾行や張り込みを受けている場合、その手法は非常に巧妙で個人での対処には限界があります。
もし探偵による調査を受けている可能性が高い場合、逆に調査を依頼して相手の正体を突き止めることも一つの解決策です。
T.L探偵事務所では、このような状況でお困りの方からのご相談も承っており、適切な対処法についてのアドバイスも提供できます。
不安な毎日を送るよりも、まずは専門家に相談して現状を整理することから始めてみてください。
初回相談は無料ですので、些細なことでもお気軽にお問い合わせいただければと思います。