車にイタズラする犯人を特定する5つの方法
ここでは、車にイタズラする犯人を特定する方法を5つ紹介します。
- 防犯カメラを確認する
- 車にイタズラする犯人の心理から推測する
- 張り込む
- 駐車監視機能付きドライブレコーダーを取り付ける
- 探偵事務所に相談する
1. 防犯カメラを確認する
最も効果的な証拠収集方法として、防犯カメラの映像確認が挙げられます。
自宅に防犯カメラを設置しているご家庭は、被害にあった日時の映像を確認してみましょう。
近年の防犯カメラは夜間でも高画質で録画できるものが多く、犯人の顔や服装、行動パターンを明確に捉えることができます。
自宅に設置していない場合でも、防犯カメラを設置している近隣宅に事情を話し、協力を仰げば映像を見せてくれる可能性があります。
ただし、プライバシーに配慮し、丁寧にお願いするしましょう。
コンビニや商業施設の防犯カメラは確認できる?
周辺のコンビニやスーパー、施設に防犯カメラの映像を見せてもらえるようお願いすることもできますが、関係者以外への映像公開は不可であるところが多いようです。
しつこくお願いして店舗の営業を妨害しないよう気をつけましょう。
個人商店など店舗によっては協力してくれる可能性もありますので、ダメ元でお尋ねしてみるのもいいかもしれません。
2. 車にイタズラする犯人の心理から推測する
ストレス発散目的で無差別に車にイタズラする人もいますが、なかには車の所有者を困らせることを目的にイタズラをする確信犯もいます。
この場合、犯人の心理状態や動機を理解することで、容疑者を絞り込むことができます。
たとえば、悪口を言われて恨みを持つ人、自分より出世したことが許せない人、所有者の子どもが受験に合格したのが悔しい人などが挙げられます。
また、自分では購入できない高級車や希少車、新車に乗っていることへの嫉妬心や、好意を伝えたら断られた恨みなども動機となることがあります。
上記のような心理からイタズラをしている場合、自分の気が済むまで二度三度と繰り返す恐れがあります。
もしも犯人に思い当たりがあっても、直接問い詰めることはおすすめできません。
個人同士の話し合いはさらなるトラブルに発展する可能性があるため、きちんと証拠を取ったあとに第三者(警察など)に相談しましょう。
3. 張り込む
何度も車にイタズラされる場合は、駐車場に張り込み待ち伏せすることで犯人を特定できるかもしれません。
張り込みをおこなうときには、夜間でも撮影できる機能がついているものや、防水タイプのカメラを準備し、犯人の姿を鮮明に捉えられるよう備えましょう。
犯人に見つかって危害を加えられるケースもあるため、できれば2人以上の体制で見張っておくことをおすすめします。
4. 駐車監視機能付きドライブレコーダーを取り付ける
上記と同様に、繰り返しイタズラ被害にあっているときは駐車監視機能付きドライブレコーダーを取り付けるのも有効です。
駐車監視機能付きドライブレコーダーは、走行中だけでなく駐車中も録画することができるため、車へのイタズラや車上荒らし、当て逃げにあった際に犯人を特定する手掛かりにもなります。
カメラの死角になる場所での犯行については撮影ができないこともあるため、防犯カメラとセットで使用することを推奨します。
5. 探偵事務所に相談する
車にイタズラする犯人の特定や推測ができないときは、探偵事務所に相談するのもひとつの方法です。
探偵事務所に相談・依頼すると、被害状況に応じた方法で犯人の特定へと調査してもらえます。
- 張り込み調査
- 監視カメラの設置
- 犯人と思われる人物の尾行
- 周辺の聞き込み調査
調査費用などについては、記事後半にある「車にイタズラされた!適切な相談窓口」内で解説しますので、そちらもあわせて参考にしてください。
【注意】犯人には接触するのは危険
もしも犯人が車にイタズラしている現場に出くわしても、注意したり、捕まえたりするのはやめましょう。
犯人が激高し、思いもよらぬトラブルに発展する恐れがあります。
まずは自分の身を守ることを一番に考え、見つからないよう注意しながら証拠を撮影するだけにとどめておきましょう。
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車へのイタズラをやめさせる!効果的な防止策
駐車場にできる防止策
- 目立つ場所に監視カメラを設置する
監視カメラがあることで、犯人がイタズラを躊躇する可能性が考えられます。
うまく撮影できれば、犯人の特定に繋げられることもできるでしょう。
夜にイタズラされることが多い場合は、夜間でも撮影できる赤外線投光器内蔵の監視カメラがおすすめです。
- 人感センサーライトをつける
駐車場に人感センサーライトをつけるのも、大きな抑止力になります。
特に、夜間にイタズラされることが多いケースに有効です。
ただし、物によっては誤作動で点灯したり、ライトの明るさや角度によっては近隣住民へ迷惑をかけることもあるため注意しましょう。
車にできる防止策
- 車用防犯ブザーをつける
車用防犯ブザーは、車に強い揺れや衝撃があったときにブザー(警報音)が鳴る装置です。
車に近寄っただけでは反応しませんが、ボディやガラス窓に衝撃が加わったとき、また車上荒らしや盗難などへの防止策になります。
- カバーをかける
オーソドックスな方法ですが、車専用カバーや毛布などで車を覆ってしまうのもひとつの方法です。
鋭利な刃物やハンマーなどの鈍器では防げないこともありますが、塗料や油、塩水や砂糖水、剥離剤など液体によるイタズラの被害を小さく抑えることはできるといえるでしょう。
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車にイタズラされた!適切な相談窓口
車にイタズラされたときの相談窓口は、主に以下の3つがあります。
1.警察
車にイタズラされていることが分かったら、すぐに警察に通報しましょう。
他人の車に傷をつける行為は器物損壊罪にあたる立派な犯罪であり、3年以下の懲役、または30万円以下の罰金に処せられる可能性があります。
車への被害が深刻な場合、また周辺でも同様のイタズラが多発している場合は早期に調査してもらえる可能性もあるため、早い段階で通報しておくことが重要です。
警察に通報したあとは被害届を提出し、事故証明書を作成してもらえるよう申請しましょう。
車のイタズラで警察が動かない場合の対処法
残念ながら、車のイタズラ被害で警察に相談しても、積極的な捜査がおこなわれないケースがあります。
被害額が少額の場合や、証拠が不十分な場合は、事件の優先度が下がってしまうことがあるからです。
しかし、以下のような場合は警察も動きやすくなります。
被害が複数回発生している場合、被害額が数十万円以上と高額な場合、防犯カメラなどの明確な証拠がある場合、周辺で同様の被害が多発している場合などは、警察も積極的に捜査を進めてくれる可能性があるでしょう。
警察の対応が不十分と感じた場合は、被害届の提出を強く求め、事件番号を必ず控えておきましょう。
2.自動車保険会社
警察に通報したあとは、任意で加入している自動車保険会社にも連絡しましょう。
加入プランによっては、イタズラ被害の修理に自動車保険を使うことができます。
自動車保険会社とのやり取りをスムーズに進めるためにも、連絡をする際には下記の準備をまとめておきましょう。
- 証券番号(契約番号)
- 車にイタズラされた日時
- 被害状況
- 証拠の写真や動画の有無
- 被害届提出の有無
イタズラ傷の修理に自動車保険を使うと、1等級ダウン事故扱いとなります。
等級がダウンすると翌年以降の保険料が数万円上がることになるので、修理費用額によっては自費で支払ったほうがお得です。
自動車保険会社に相談し、いくらまでなら自費で支払ったほうがいいのか確認しておきましょう。
3.探偵事務所
記事の前半で紹介しましたが、車にイタズラする犯人を特定したいときは探偵事務所に相談するのもひとつの方法になります。
探偵は調査のプロであり、被害状況に最適な方法を用いてイタズラ犯の特定に向け迅速に調査を進めていきます。
具体的には、駐車場周辺での張り込み調査、監視カメラの設置、犯人と思われる人物の尾行調査、周辺の聞き込み調査です。
調査費用は、調査にかかった時間や難易度などで異なります。目安として10〜80万円程度と考えておいてよいでしょう。
ほとんどの探偵事務所において無料相談・無料見積もりができますので、まずは気軽な相談からはじめてみてはいかがでしょうか。
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車のイタズラ被害で知っておきたい法的知識と対策
車のイタズラ被害で知っておきたい法的知識
器物損壊罪の成立要件について詳しく理解しておくことで、警察への相談や告訴の際に適切な対応が可能になります。
器物損壊罪は故意に他人の物を損壊または傷害した場合に成立する犯罪で、車へのイタズラも明確にこの罪に該当します。
重要なのは、被害の程度に関わらず故意性が認められれば犯罪として成立するという点です。
また、器物損壊罪は親告罪であるため、被害者が告訴しなければ起訴されません。
つまり、泣き寝入りしてしまえば犯人は処罰されないということです。
適切な証拠収集と告訴の準備を進めることが、再犯防止にも繋がります。
車への嫌がらせ液体による被害と対策
近年、車への嫌がらせで特に深刻なのが、液体を使用した悪質なイタズラです。
塩水、コーラ、サンポール(塩酸系洗剤)、剥離剤などの液体は、車体に深刻なダメージを与えるかもしれません。
これらの液体による被害には、それぞれ特徴があります。
塩水は金属部分の腐食を促進してサビの原因となり、コーラは糖分と酸により塗装面にシミを作ります。
特に危険なのがサンポールで、強酸性のため塗装を溶かし金属を腐食させる力があります。
剥離剤は塗装を剥がす目的で使用される化学薬品です。
液体による被害を発見したら、すぐに大量の水で洗い流し、専門業者に相談することが重要です。
時間が経つほど被害が拡大するため、迅速な対応が求められます。
予防策としては、車体カバーの使用や、駐車場所の見直しが効果的です。
隣人からの車トラブル嫌がらせの解決法
近隣住民との関係悪化により、車にイタズラされるケースも少なくありません。
駐車場所をめぐるトラブル、生活騒音の問題、過去の些細なトラブルなどが原因で、車をターゲットにした嫌がらせが発生することがあります。
隣人による車への嫌がらせには、継続的で執拗な被害、自宅周辺での犯行、犯人の推測がつきやすい、証拠収集が比較的容易といった特徴があります。
隣人トラブルの場合、証拠収集の徹底、第三者機関への相談、法的手続きの検討、専門家への依頼といった段階的なアプローチが効果的です。
まずは防犯カメラの設置や被害の記録で証拠を集め、警察や自治体の相談窓口に相談します。
必要に応じて内容証明郵便の送付や調停申し立てなどの法的手続きを検討し、弁護士や探偵事務所などの専門家に相談することも重要です。
直接的な話し合いは避け、必ず第三者を通じて解決を図ることが重要です。
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まとめ
車へのイタズラは器物損壊罪にあたる立派な犯罪です。
「どうせ捕まらない」「運が悪かった」などと泣き寝入りするのではなく、犯人の特定を急ぐとともに再犯防止策を取り入れましょう。
イタズラされていることに気付いたら、警察への通報と被害届の提出、そして自動車保険会社への連絡を忘れないようにすることも重要です。
最近では防犯カメラの設置や駐車監視機能付きドライブレコーダーの活用など、個人でもできる対策が充実しています。
しかし、それでも犯人の特定が困難な場合は、探偵事務所などの専門家に相談することで解決の糸口を見つけることができるでしょう。
大切なのは、被害に遭った際に感情的にならず、冷静に証拠を収集し、適切な機関に相談することです。
一人で悩まず、法的な手段や専門家のサポートを活用しながら、問題の根本的な解決を目指しましょう。
T.L探偵事務所では、車のイタズラ被害に関する調査も承っております。
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お一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。