家出をする主な理由と原因とは

妻はどういった状況のときに家出を決意するのか、その背景にある原因を特定することは、その後の捜索や関係修復において非常に重要です。
まずは冷静に、心当たりのある原因を振り返ってみてください。
考えられる家出の原因を下記にまとめました。
妻が家出をする主な理由・原因
妻が家出をする理由には、夫婦間の問題だけでなく、妻個人の精神状態や外部のトラブルが関わっているケースも多くあります。
- 夫婦の不仲
夫に愛想がつき、結婚生活に嫌気がさしている状況です。
- 育児疲れや介護疲れ
一人で育児や家事を負担していたことで心身ともに疲れきってしまった、または介護をすることが簡単にできるものではないため、日頃のストレスが溜まってしまったと考えられます。
- 浮気・不貞行為
夫もしくは自身の浮気が原因です。
浮気夫と離れたい、他に好きな人がいる場合は離婚をするべきか迷っている状況だといえます。
- 夫が女性として扱ってくれない
女性は、いくつになっても女性として扱われたいものです。
一人の女性として過ごす時間がほしいと考えたため家出に至ることがあります。
- 義実家との関係
姑から嫌味を言われる、同居することが耐えられなくなっているなど、義実家との関係が原因となることがあります。
- DVやモラハラ被害
夫からのDVやモラハラ被害にあったことで、逃げ出したいという思いから家出をしているケースです。
- 人間関係や金銭的なトラブル
夫には言えない昔の男や友人関係でトラブルが起きている、多額の借金を作ったり、事業が失敗してしまったなどの理由で責任を感じてしまっている状況にあります。
- 深刻な精神状態
いじめや嫌がらせ(ストーカー被害、脅迫、誹謗中傷など)を受け耐えきれなくなった、認知症など病気を患っていた(迷子になっている可能性)、自殺願望がある、鬱病を患っているケースです。
この場合、命の危険性がありますので、一刻も早く探すようにしてください。
上記のようにさまざまな理由が考えられますが、妻の精神状態によっては深刻な事態になりかねません。
家出をしたときの状況を振り返り、原因の手がかりを探しましょう。
こちらもチェック
【期間別】妻が家出をしたときに夫が取るべき行動フロー

妻の家出は時間との勝負です。
経過した時間によって取るべき行動の優先順位が変わります。
ここでは、家出から経過した期間ごとに、夫が取るべき具体的な行動フローを解説します。
家出から24時間以内にやるべきこと
家出直後は、まず安否確認と行先の予測を優先します。
- 安否確認のための連絡をする
携帯電話に定期的に電話やメールで連絡を取ってください。
電源が切れていても、一時的に電源を入れる可能性があるため、諦めずに試みることが大切です。
また、メールやメッセージを送る際は、問い詰める内容ではなく、「心配している」「理由を理解したい」といった、相手の気持ちに寄り添うメッセージを心がけてください。
- 妻の持ち物を確認する
印鑑や通帳、身分証、衣類など、生活に必要なものがなくなっているか確認します。
これらがなくなっている場合は、計画的な家出と判断できます。
また、家の中に遺書や夫宛の手紙などが残されていないかも念入りに確認してください。
- 妻の実家や職場、友人などに連絡を取る
妻が家出をした際によく行く場所として、実家や親しい友人の家が挙げられます。
連絡を取ることで、妻の所在を確認できるケースがあります。
家出から24時間〜3日間経った場合にやるべきこと
上記の行動を実践しても連絡が取れず、所在もわからない場合は、自力での捜索を本格化させ、公的機関への相談も視野に入れます。
- 自力捜索の範囲を広げる
妻が立ち寄りそうな場所(カフェ、ホテル、趣味の場所など)や、過去に行ったことのある場所などを捜索します。
- 警察へ行方不明者届を出す
遺書が置いてあった、うつ病など精神的に不安定な状態だったなど事件性や生命の危機が疑われる場合は、この段階で早急に警察へ相談に行き、行方不明者届の提出を検討しましょう。
【注意点】
この期間はまだ警察の捜索が積極的に行われない可能性が高いため、自力での捜索と並行して、後述の探偵事務所への相談も視野に入れ始めることが重要です。
家出から1週間以上経過した場合にやるべきこと
時間が経過するほど、事件・事故に巻き込まれている可能性や、自発的に遠方に移動している可能性が高くなります。
- 行方不明者届の提出を急ぐ
この段階では、警察に提出する情報や行方不明者届を提出するための準備を行い、手続きを急いでください。
- 探偵事務所への依頼を強く検討する
成人の家出・失踪は警察が積極的に動いてくれないケースが多いため、時間と比例して発見率が下がる前に、早期に探偵事務所に依頼することが最も望ましい選択肢となります。
こちらもチェック
【自力捜索】自分で妻を探す具体的な方法

連絡が取れない状況で安否が確認できない場合、夫が自力でできる具体的な捜索方法をご紹介します。
行動パターンから立ち寄りやすい場所を捜索する
妻の性格や普段の行動パターンに基づき、立ち寄りやすい場所を捜索します。
- 妻の実家、親友の家、兄弟姉妹の家
- 職場、習い事や趣味の場所、過去に好んで訪れた場所
- 実家への移動ルートにあるビジネスホテルやネットカフェ
- 利用した可能性のある銀行口座、ATMの履歴から移動先を推測する
スマートフォンの位置情報や決済履歴を確認する
自分でできる範囲で、スマートフォンやクレジットカードの履歴を確認することも有効な手段です。
- GPS機能の確認
もし夫婦間で位置情報共有設定をしている場合は、アプリやサービスを通じて居場所を確認できないか試みます。
- クレジットカード、電子マネーの決済履歴の確認
最近の決済履歴を確認することで、滞在している場所や、どの方面に移動したかの手がかりを得られることがあります。
【注意点】
携帯電話会社への位置情報開示請求は、原則として警察の正式な捜査や行方不明者届の提出が条件となることがほとんどです。
個人で開示請求を行うことは非常に難しいと認識しておいてください。
SNSなどから情報を収集する
妻がSNSアカウントを持っている場合は、投稿やログイン状況を確認します。
SNSで情報収集する際は、家出直前に妻が意味深な投稿をしていないか、または新しいアカウントを作っていないかなどを確認しましょう。
また、共通の友人を通じて情報を募ることも有効です。
24時間365日無料相談
警察への相談と積極的な捜索を期待できるケース
.jpg?w=640&h=360)
妻の安否に危険が感じられる場合は、早急に警察へ相談し、届出を提出する必要があります。
しかし、成人女性の家出については、警察が積極的に動くケースとそうでないケースがあることを理解しておくことが重要です。
警察が積極的に動くケースとは?
家出人の区分には、積極的に動く「特異行方不明者」と、事件性の低いとみなされる「一般行方不明者」の2つがあります。
それぞれの違いについては、下記のとおりです。
- 一般行方不明者
単なる家出など、事件性が低いと判断された場合が該当します。
警察はパトロールや職務質問の際に気を配る程度の対応となることが多いです。
- 特異行方不明者
生命の危険や事件に巻き込まれた可能性が高いと判断された場合が該当します。
この場合、警察が積極的に捜査を開始します。
警察が「特異行方不明者」と判断した場合は、積極的に動く可能性が高まります。
警察への相談が必要な深刻なケース
下記のケースに該当する場合は、事件性や生命の危険が高いため、早急に警察へ行方不明者届を提出してください。
- 鬱病などの精神病を患っている
鬱病を患っている場合は、急に自暴自棄になることが多く、この世からいなくなりたいと考えてしまうことがあります。
- 自殺願望、遺書があった
生死に関わるため、一刻も早く対応してください。
警察に相談をする際も遺書を持参したり、自殺願望があったということを伝えることで、警察も親身になって動いていただける可能性が高いです。
- 職場でのトラブルに悩まされていた
パワハラやセクハラ被害に遭っていた状況のときには、精神的に限界で耐えきれなくなっています。
命を絶つことを考えてしまいかねません。
- 嫌がらせを受けていた
ストーカー被害や誹謗中傷を受けていたなどの嫌がらせを受けていた場合は、事件に巻き込まれている可能性が考えられます。
- 原因は不明だが頭を抱え込んでいることがあった
家族には言えない悩みがあった可能性が高いです。
例えば、借金を作ってしまったり、詐欺被害に遭ってしまった、誰かに脅されていたなどの理由が考えられます。
上記のようなケースは事件や事故につながる可能性が非常に高いです。
妻を助けられるかどうかは時間との勝負になるため、早急に警察への相談と併せて探偵事務所にも依頼することが最善の策といえます。
行方不明者届の出し方
行方不明者届をスムーズに提出し、警察に動いていただくためには、事前に下記の準備が必要です。
① まずは最寄りの警察署に相談する
近くの交番や警察署への電話のみでは、行方不明者届を受理してくれないため、警察署に行くようにしてください。
② 本人の顔写真を用意する
捜索するためには、顔を確認する必要があります。
できるだけ最新のものを用意したり、一枚だけではなく複数枚持参する方が良いです。
③ 必要な情報をまとめておく
行方不明者届を出すための警察署の書類には、名前、生年月日、持ち物、身体的特徴、車両ナンバーなどの情報を記載する必要があります。
事前に情報をまとめておくとスムーズです。
【提出時の注意点】
警察庁の統計によると、発見が遅くなればなるほど、死亡して見つかったというケースが多くあります。
生存率を高めるためには、迷わず早急に行方不明者届を提出しましょう。
探偵事務所に依頼するメリットと判断基準
.jpg?w=640&h=360)
警察が動かないケースや、捜索範囲に限界がある場合、そして何よりも一刻も早く妻を見つけたいと願う方にとって、探偵事務所への依頼は最も確実な解決策となります。
探偵事務所が行う捜索のメリット
探偵事務所は、警察ではカバーしきれない部分を専門的に調査し、高い確率で所在を特定することが可能です。
- 成人の行方不明者でも捜索が可能
警察の捜索が限定的な成人に対しても、探偵業法に基づき調査を行うことが可能です。
- 家の残された些細な手がかりから行き先を特定
わずかな手がかりから妻の行動を分析し、居場所を推測します。
- 妻の性格や行動パターンから推測する
家出のプロファイルを行い、行動を予測することで捜索範囲を絞り込みます。
- プロによる聞き込みや張り込み
行方不明者の行動を追跡し、居場所を特定します。
- 探偵独自のネットワークを活用できる
全国規模の探偵ネットワークを活用し、広範囲の捜索が可能です。
探偵に依頼すべきタイミングと判断基準
生死に関わる可能性がある場合は、警察への相談と併せて即日探偵事務所へ相談だけでもしておくことが推奨されます。
また、「警察に相談しても動いてくれないと感じたとき」や、「一刻も早く見つけたい、自力での捜索に限界を感じたとき」が、探偵に依頼する最適なタイミングです。
こちらもチェック
妻が見つかった後の対応と関係修復の進め方

妻の安否を確認し、無事に発見できた後も、夫として取るべき行動と心構えが重要になります。
妻が見つかった直後の冷静な対応
無事に妻が見つかったとき、夫は感情的になりがちですが、冷静な対応を心がけてください。
- まずは無事を喜び、謝罪と感謝を伝える
安堵から怒りや問い詰める言葉が出るかもしれませんが、「探したよ」「無事でよかった、ありがとう」と伝え、まずは妻の気持ちを理解してあげることが大切です。
- 原因を追求するのは避ける
なぜ家出をしたのか、原因をすぐに追及することは避けてください。「私の気持ちがわかっていない」と反論され、逆効果になる場合があります。
関係修復するための対応策
夫婦関係を仲直りさせるためには、今までの夫婦生活を見直し、改善していく必要があります。
- 妻の置かれていた立場になって考える
家事、育児を任せっきりになっていた、妻に対して叱ったり、威圧することが多かった、セックスレスになっていたなど、ご自身に問題点がなかったか、まずは夫側で心当たりのある点を探してください。
- 謝罪や感謝の気持ちを伝える
心当たりのある問題点について謝罪し、日頃の感謝の気持ちを伝えるようにしてください。
妻が家に帰ってきてくれた理由としてとよく挙げられるのは、「寂しくなったから」「夫が迎えにきたから」「夫からの謝罪があり、話し合い仲直りができた」といった理由です。
抱えている悩みを理解したうえで、話し合いをすることやご自身の行動が、関係修復のために大切となります。
こちらもチェック
24時間365日無料相談
