【重要】命の危険性があるときは速やかに警察に相談を

年齢を問わず、命の危険性が考えられる家出のときは速やかに管轄の警察署に相談し判断を仰ぎましょう。
命の危険性がある家出の事例、また警察が積極的に捜査をおこなう「特異行方不明者」に該当するケースには次のようなものがあります。
【特異行方不明者】
- 犯罪に巻き込まれる恐れがある
- 事件・事故の恐れがある
- 深く悩んでいる様子があったり遺書が残されていたりなど、自殺を図る恐れがある
- 薬物依存や危険物の所持、精神疾患や知的障害などで他者に危害を加える恐れがある
- 高齢者や認知症など自力での帰宅が困難
- 13歳以下の子供
(参考文献:e-GOV法令検索「行方不明者発見活動に関する規則」)
特異行方不明者に該当しない場合は「一般行方不明者」と判断されるため、積極的な捜査がおこなわれない可能性があります。
とはいえ、自分では特異行方不明者なのか一般行方社者なのかは判断しにくいものです。
悩んだときには警察、または警察相談ダイヤル「#9110(全国共通)」にてご相談ください。
【子供の家出】探し方と対処方法|良くある家出の行き先リスト

子供が家出をしてしまった際、どこを探したらいいのか、どう対処すべきか、分からない方がほとんどだと存じます。
ここからは子供の家出に直面したときの探し方や対処の仕方、あわせて良くある家出の行き先リストを紹介していきますので、お困りの際にぜひ参考にしてください。
【探し方と対処方法】
- 子供に連絡をする|家出中の子供にかける言葉とは?
- 子供が行きそうな場所を探してみる|良くある家出の行き先リスト
- 子供の友人や学校の先生に連絡をする
- 子供の私物を確認する
- 警察に相談する
- 探偵に人探し調査を相談・依頼する
探し方・対処方法1. 子供に連絡をする|家出中の子供にかける言葉とは?
当たり前のことですが、まずはお子さんに電話・メール・LINEなどで連絡をしましょう。 連絡は一度だけでなく、連絡がつくまで何度も連絡したり、留守番電話に残したりして、根気強く対処していくことがポイントです。
たくさん連絡をすることで、あなたが抱いている「家に帰ってきてほしい」という思いがお子さんに伝わり、帰宅や再会の可能性も高まります。
連絡をする際は怒りの心情をできるだけ抑え、「心配している」「話を聞くから帰って来てほしい」などお子さんを思う気持ちを前面に出すことが大切です。
「どこで何をしてるんだ!」「早く帰ってこい!」など強い口調で責めてしまうと、お子さんが帰宅しにくくなる可能性があるため注意しましょう。
探し方・対処方法2. 子供が行きそうな場所を探してみる|良くある家出の行き先リスト
家出の行き先がある程度推測できるときは、直接足を運んでみるのが有効です。
一般的に子供が選ぶ家出先には次のようなところがあると言われています。
【良くある家出の行き先リスト】
- [ ] 友達・恋人の家
- [ ] 公園
- [ ] ファミレス
- [ ] ショッピングモール
- [ ] ネットカフェ・漫画喫茶
- [ ] 遅くまで営業しているゲームセンター・カラオケ店
- [ ] 恋人とホテル
- [ ] 思い出の場所、お気に入りのスポット
生活圏内で見つかればベストですが、近年は『SNSで知り合った人の家』など親が検討もつかないような場所に出向いているケースも増加しています。
また、成人の場合だと「夢を叶えるために家出」「恋人と結婚するために駆け落ち」といったケースも考えられるでしょう。
探しても見つからないときは、警察や探偵などといった専門家への相談をご検討ください。
探し方・対処方法3. 子供の友人や学校の先生に連絡をする
「子供が電話に出ない」「LINEしたが既読がつかない」「行き先が分からない」というときは、お子さんの友達や学校の先生に連絡をして情報を収集しましょう。
そうすることで居場所が推測できることもあるほか、「人間関係に悩んでいる様子があった」「SNSで連絡を取り合っている人がいる」など、親が知らない子供の一面を知ることができる可能性があります。
「子供が家出してしまったことを周りに知られたくない」という方もいらっしゃるかもしれませんが、何らかの事件・事故に巻き込まれてしまってからだと後悔する恐れがあります。不安を感じたらできるだけ早めに周りの人や専門家に相談しましょう。
探し方・対処方法4. 子供の私物を確認する
直接家出した子供を見つけることには繋がりませんが、子供の私物を確認することで行き先に繋がるヒントを得られる可能性があります。
- [ ] 机の引き出し
- [ ] 服のポケット
- [ ] カバンの中
- [ ] ゴミ箱の中
- [ ] パソコンやタブレット
- [ ] お金
- [ ] 衣類・下着など
大量のお金や洋服、下着などがなくなっている場合、意図的に家出をしたと考えられます。
『子供のものを勝手に漁るのはよくない』と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、家出してしまったヒントを得るためにも、勇気を出して確認するようにしましょう。
探し方・対処方法5. 警察に相談する
自分で探しても見つからなかったり、家出してしまってから1日以上経ってしまっている場合は速やかに警察に連絡をしましょう。
もしかすると何らかの事件や事故に巻き込まれている可能性も考えられます。
早めに警察に相談をし、行方不明者届(旧・捜索願)を提出しましょう。
一般的な行方不明者届を提出する流れや手順についてご紹介しておきます。
① 警察に相談する前の情報・必要な物
警察に相談に行く前に、まずはお子さんの情報についてまとめておきましょう。
- 基本情報…氏名・性別・生年月日・血液型・住所・本籍 など
- 身体的特徴…髪型・人相・身長・体重・体格・ホクロの位置・メガネやピアスの有無など
- 写真…比較的新しいもの数枚(顔写真・全身写真など)
- 家出した日時
- 家出したときの服装や所持品
- 思い当たる原因・理由・動機
- 遺書や置き手紙の有無
- 病気関係の情報
- 薬物関係の情報 など
上記情報のほか、保護者の身分証明書と印鑑が必要になります。
② 警察署に行く
まとめた情報と印鑑、保護者の身分証明書を持参し警察署に向かいましょう。行方不明届を提出する警察署は、下記いずれかになります。
- 自宅住所を管轄する警察署
- 子供が行方不明になった場所を管轄する警察署
- 子供と別居していた場合、子供の住所を管轄する警察署
③ 行方不明者届を提出する
行方不明届の書式は警察署にあります。窓口にて「子供がいなくなりました」「家出した子供のことで相談したい」と申し出ましょう。
多くの場合において警察から保護者に聞き取り調査があり、内容を整理したのちに行方不明者届の作成・提出となります。
警視庁が公表した資料によると、令和6年における行方不明者届提出後の発見率はおよそ80%。
多くは行方不明者届を提出した当日中、もしくは1〜2日後に発見されています。 早い行動が早期発見に繋がりやすくなりますので、早めの行動を心掛けてください。
参考文献:警視庁「令和6年における行方不明者届受理等の状況」
探し方・対処方法6. 探偵に人探し調査を相談・依頼する
警察に相談し行方不明者届を提出しても『事件性・緊急性が低い』と判断されたときは積極的な捜査は期待できません。
警察に届けられる行方不明者届の数は年間で7〜8万件にも及ぶため、どうしても事件性や緊急性が高いものが優先されてしまいます。
「警察が動いてくれない」「事情があって警察には相談できない」というときは、調査のプロフェッショナル・探偵社に人探し調査の相談・依頼をご検討ください。
探偵であれば、警察が捜査をおこなわないようなケースにおいても直ぐに対応し、早期発見に向けて調査を進めることが可能です。
自分だけ、または家族・友達など身近な人だけで探すよりも、専門機関へ協力を求めることで発見率・成功率は格段にアップします。
1日でも早く見つけ出したいとき、また再会したいときは、専門機関への相談をお早めにご検討ください。
なぜ?子供が家出する原因・理由・心理とは

子供の家出は、何らかの原因があるため起きてしまうものです。
どのような原因があるのか、一般的に多く見られる事例をもとにお子さんの「家出の原因・理由・心理」について考えてみましょう。
【良くある家出の原因・理由・心理】
- 学校で人間関係や学習面で悩んでいるため
- 親に不満があるなど家庭内で悩んでいるため
- 友達と遊ぶため
- 恋人に会うため
- 夢を叶えるため
これらの原因・理由・心理がどうして家出に繋がってしまうのか解説していきます。
家出の原因・理由・心理1. 学校で人間関係や学習面で悩んでいる
クラスメイトにいじめられていたり、勉強が追いつかないなど、学校での悩みが原因により家出してしまうケースがあります。
子供側からすると、学校の悩みはあまり親にも知られたくないものです。
しかし、心のどこかに「親に気づいてもらいたい」「助けてもらいたい」という気持ちが隠れていたり、家出をして家庭や学校から逃げることで『自分は学校のことで悩んでいる』『もう学校に行きたくない』というSOSを出している可能性もあるでしょう。
見つかったときはしっかり話を聞いてあげたうえでスクールカウンセラーや心療内科、またいじめの場合はいじめ問題に強い弁護士など、然るべき機関に繋いであげることが大切です。
成人したお子さんや社会人のお子さんの場合、職場やバイト先でのトラブル等で悩んでいることがあります。
いつもと違う様子はなかったか、気になる言動はなかったか振り返ってみましょう。
家出の原因・理由・心理2. 親に不満がある・家庭内のことで悩んでいる
両親に対して不満を感じていたり、家に居場所がないと悩んでいたり、家庭内の問題で家出に至るケースも珍しくありません。
- 両親が不仲
- 親から暴力・体罰を振るわれている
- 束縛が厳しい
- 兄弟と仲が悪い
- 親に兄弟差別される
このようなことが原因で家出をするのは、中学生や高校生など反抗期や思春期に多い傾向があります。
思い当たることがある場合、家族で根本的問題の解決に向けて取り組む、または専門のカウンセラーへ相談し家庭内の環境改善に努めましょう。
家出の原因・理由・心理3. 友達と遊びたい
学校内外の友達やSNSで知り合った友達と遊ぶために家出してしまうケースも意外に多いものです。
最初は「まだまだ遊びたい」「勉強したくない」という単純な理由でも、今後さまざまな問題が発生するリスクもあるため気を付けなければなりません。
- 友達の影響で非行に走ってしまう
- 受験・進学・就職に悪い影響が出る
- 軽い気持ちで犯罪・軽犯罪に加担してしまう(闇バイト、売春、パパ活など)
- 犯罪の被害者になってしまう
「友達と一緒なら安心」「探さなくてもいいかも」などと軽視するのは危険です。
危険な目に遭ってしまう可能性も十分にあり得るため、できるだけ早く探し出すことをおすすめします。
家出の原因・理由・心理4. 恋人と一緒にいたい
「恋人とずっと一緒にいたい」「恋人に会いたい」という気持ちが高まり家出に至るケースも多く見られます。
ただ単純に「二人きりになりたい」という気持ちもあれば、誰も知らないところに逃げることで『普段していることと違うことをしている』というスリルを楽しんでいる可能性もあるでしょう。
しかし、中学生や高校生くらいになると恋人と性交渉をすることもあります。
妊娠するリスクがあるほか、すでに妊娠していて「親に知られたくない」と家出しているパターンもよくある話です。
お子さんの恋人の保護者と連絡が取れるのであれば連携を図り、妊娠の可能性も含めて早期に探し出すことが重要になるでしょう。
家出の原因・理由・心理5. 夢を叶えるため
高校生や大学生、社会人など、成人の家出は、夢を叶えるために家出をすることがあります。
- どうしても就きたい職業がある
- 恋人と結婚したい、駆け落ち
- 夢を叶えたいが親が反対している
親は子供よりも長く生きており人生経験も豊富です。それ故に、子供の未来に対し口を出してしまう方も多いことでしょう。
生活能力がある成人の場合、親が連れ戻すのは難しいものです。
警察に動いてもらえないケースも多く見られます。
親が一歩引いて見守るか、話し合いのために探し出すのか、どちらが最良かケースバイケースです。
「もう探さない」「見守ることにする」という決断をされた場合も、お子さんの安否だけでも確かめておくことをおすすめします。
失踪者が帰るきっかけとは?帰宅した子供にかける言葉

家出した子供・失踪者が帰るきっかけ
いったんは家出したものの、何らかのきっかけで家に帰ってくることがあります。
- お金が尽きた、自分では生活できなかった
- 警察に補導された
- 友人や恋人に帰るよう促された
- 問題が解決した
- 恋人と別れた
- 夢を諦めた
- 犯罪への加担・望まぬ妊娠など、親に頼りたい状況になった
いずれのきっかけにせよ、親御さんにとっては一安心されることを思います。
しかし、なかには『やっぱり家の居心地が悪い』『連れ戻されてしまったけど、また家出すればいいや』と家出を繰り返す子もいるため注意が必要です。
家出から帰宅した子供にかける言葉
お子さんが家出から帰宅した際は、「帰って来てよかった」と安心感が持てるような言葉選びをすることが大切です。
- 無事でいてくれて本当に良かった
- 見つかって安心した
- 自分たちも周囲の人たちもみんなあなたのことを心配していた ·
- 帰ってきてくれて本当に嬉しい
- これから一緒に問題を解決していこう
逆に「どこをほっつき歩いていたんだ!」「迷惑をかけたことに謝罪しろ」など、怒りをぶつけてしまったり、追い詰めるような言葉をかけるのはNGです。
まずは、お子さんが好きなご飯をつくったり、お風呂や寝具を用意したりなど、「帰ってきて良かった」と思えるような環境をつくってあげてください。
家出の再発防止に向けた取り組み

残念ながら、家出を繰り返す子供は一定数存在するものです。
繰り返す家出を防止するにはどうしたらいいのか、ここでは3つの方法についてご提案いたします。
- 家庭環境の改善
- 子供と向き合う・コミュニケーションをしっかりとる
- 問題やトラブル解決に向けて取り組む
具体的にどのように進めていけばいいかご説明していきます。
家庭環境の改善
家庭のことで悩んで家出をしていた場合、家の環境をできるだけ良くするように努めていくことが大切です。
- 夫婦関係が不仲な場合、できるだけ子供を巻き込まないようにする
- 子供への過干渉をやめる
- 暴力・体罰はしない
- 親の考えや理想を押し付け過ぎない
親御さんが率先して家庭環境を変えることを意識し、お子さんが「帰りたい」と思えるような環境づくりに努めましょう。
子供と向き合う・コミュニケーションをしっかりとる
いくら家庭環境を変えても、親子関係がギクシャクしているとお子さんは居心地悪く感じるものです。
親御さんもお仕事などでお忙しいかと存じますが、お子さんとしっかり向き合い、コミュニケーション不足にならないよう意識していくことも大切になります。
1日に決まった時間だけでも結構ですので、お子さんとコミュニケーションを取る時間をつくりましょう。
問題やトラブル解決に向けて取り組む
家庭環境を良くしたり、子供とコミュニケーションを取ることも大切ですが、なぜ家出をしたのか原因・理由・心理を把握して、今後同じことが起こらないよう根本的解決を目指すのが一番重要です。
- 学校での人間関係が原因である場合…
学校やスクールカウンセラーに相談する、思い切って転校をする、イジメの場合は警察や弁護士に相談する
- 友達や恋人との交際が原因の場合…
「こまめに連絡する」「お泊りは週末だけ」「門限を1時間延長」など、何らかの条件を提案して門限や約束事を緩和する
- 身体の病気・精神疾患・発達障害などの傾向があるとき…
然るべき機関や病院、専門家やカウンセラーに相談し判断を仰ぐ
「お父さんやお母さんには話しにくい」という場合は、学校の先生やカウンセラー、専門家など第三者に依頼するのもおすすめです。
子供としっかり話し合い、親子間の考えを共有し、家出の再発防止に繋げていきましょう。
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【早期発見に向けて】お子さんの家出・失踪は探偵にご相談を
子供は大人の知らないところでさまざまな悩みを抱えてしまいがちです。
「自分なりに頑張ったけど解決しなかった」「解決方法が分からない」
「友達や恋人と遊びたい」「夢を追いかけたい」
悩みに悩んだ結果、家出や失踪に至ってしまったというケースがほとんどです。
もしもお子さんが家出をしてしまったら、命の危険性があるときは速やかに警察へ相談し、必要に応じて行方不明者届を提出しましょう。
緊急性が低い場合はお子さんに連絡を取ってみるとともに、友達や恋人、学校や職場など第三者に相談をし、冷静に情報収集に努めてください。
1日も早く発見したいとき、無事を確かめたいときは、探偵へのご相談・ご依頼も視野に入れましょう。
多くの探偵事務所で無料相談を実施しているほか、探偵社のなかには発見後のケアや再発防止に向けたアドバイス、また相談窓口の紹介などのアフターサポートをおこなっているところもあります。
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