リベンジポルノとは何か?

リベンジポルノとは、元交際相手や元配偶者など、肉体的な関係を持った相手が嫌がらせや復讐を目的に、性的な写真や動画をインターネット上に公開する行為を指します。
この被害は主にSNSや掲示板で見られ、性的な写真や動画だけでなく、被害者の個人情報が同時に公開されるケースも少なくありません。
さらに、一度インターネット上に流出したコンテンツは、あらゆる人の手に渡り拡散される可能性があり、発信元の写真や動画を削除しても、すべてのコピーを取り除くのは極めて困難です。
また、リベンジポルノは私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律で厳しく規定された犯罪行為です。
【構成要件】
●私事性的画像の流通
※私事性的画像…以下のいずれかに該当する電子情報のこと
- 性交または性交類似行為にかかる人の姿態
- 他人が人の性器等を触る行為、または人が他人の性器等を触る行為にかかる人の姿態で、性欲を興奮または刺激するもの
- 衣服を全くまたは一部着けていない状態で、性的な部位が殊更に露出または強調され、性欲を興奮または刺激するもの
【罰則】
公表罪:3年以下の懲役または50万円以下の罰金
公表目的提供罪:1年以下の懲役または30万円以下の罰金
出典:リベンジポルノ等の被害を防止するために-警察庁
また、被害の状況によっては、名誉毀損罪(3年以下の懲役もしくは禁錮、または50万円以下の罰金)、強要罪(3年以下の懲役)などの他の犯罪が適用される場合もあります。
撮影対象者が18歳未満の場合は、児童ポルノ禁止法に違反し、5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金、またはこれらの併科という非常に重い刑罰が科されます。
リベンジポルノは重大な被害をもたらす行為であり、放置することで被害が拡大するリスクがあります。被害に遭ってしまった場合は、速やかに適切な対処をおこないましょう。
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リベンジポルノの被害を受けた事例

先述した通り、リベンジポルノはいつ誰が被害者になってもおかしくない深刻な問題です。
ここでは、リベンジポルノの被害の事例についてご紹介します。
元交際相手から被害を受けた事例
2014年2月に元交際相手によるリベンジポルノの被害が発生した事件がありました。
被害内容は、元交際相手の男性が、交際していた女性の裸の写真をインターネット上にアップロードしたものです。
これらの写真は、不特定多数が閲覧できる場所に数枚投稿されただけでなく、女性の個人情報も記載されていました。
さらに、男性はリベンジポルノに及ぶ前から、女性に対して執拗なメールや電話を繰り返しており、ストーカー規制法に基づく警告を受けていたそうです。
しかし警告後も嫌がらせを続け、最終的に名誉毀損容疑で逮捕されました。
インターネットで知り合った相手から被害を受けた事例
2015年の夏にインターネット上の交流サイトで知り合った相手によるリベンジポルノ事件が発生しました。
この事件では、男性が女性の裸の写真をLINEグループに投稿し、その後、その写真が別のLINEグループにも拡散され、投稿した男性だけでなく、拡散した男性も逮捕されました。
この事例から分かるように、リベンジポルノの加害者は元交際相手や元配偶者に限らず、インターネットで知り合った相手によっても引き起こされることがあり、加害者が複数人となり、被害が広がるケースも少なくありません。
リベンジポルノの賠償金相場
実際の裁判例では、リベンジポルノ被害に対して高額な賠償金が認められるケースが増えています。
賠償金の相場は、被害の程度や拡散範囲によって変動しますが、一般的には50万円から200万円程度です。
拡散の規模が大きい場合や、被害者の社会生活に深刻な影響を与えた場合は、300万円を超える賠償金が認められることもあります。
一度ネット上に流出した画像を完全に削除することは極めて困難であり、被害者が一生涯精神的な苦痛を抱え続ける可能性があることから、裁判所も高額な賠償を認める傾向にあります。
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リベンジポルノの被害に遭ってしまった際の対処法

リベンジポルノの被害を軽減させるための正しい対処法についてご紹介します。
以下の流れに沿って、対処を進めましょう。
① リベンジポルノの被害の証拠を集める
② 削除要請をする
③ リベンジポルノの犯人を特定する
④ 損害賠償請求をおこなう
⑤ 刑事告訴をおこなう
⑥ 再発防止策も忘れずにおこなう
①リベンジポルノの被害の証拠を集める
リベンジポルノの被害に遭うと、一刻も早く写真や動画を削除したいと感じるかもしれません。
しかし、証拠が残っていない場合、警察や弁護士に相談しても対処が難しくなる可能性があります。
そのため、被害に関する証拠を確実に記録することが重要です。
記録する際は、写真や動画だけでなく、それらと一緒に拡散された個人情報も記録することが大切です。
また、証拠を集める際は、転載されたサイトのURLや投稿された日付が表示された状態でスクリーンショットを撮りましょう。
これらの記録があることで、警察や弁護士が迅速に対応しやすくなり、早期に問題解決を実現させることが期待できます。
証拠がない場合の対処法
証拠が不十分な状態でも、完全に諦める必要はありません。
まず、加害者とのメールやLINE、SNSのメッセージに画像の送受信記録や、投稿をほのめかす発言が残っていないかチェックします。
また、画像を見たという第三者の証言も重要な証拠になります。
さらに、探偵事務所に依頼することで、ネット上に拡散された痕跡を調査してもらうことも可能です。
証拠がない状態で警察に相談しても動いてもらえないのではないかと不安に思う方もいるかもしれませんが、被害の申告自体は重要です。
警察に被害を相談することで、記録が残り、今後証拠が見つかった際に迅速な対応が可能になります。
②削除要請をする
リベンジポルノの証拠を集めたら、次におこなうべきことは削除要請です。
削除要請する際は、写真や動画が転載されたSNSや動画サイト、掲示板の管理者に直接依頼しましょう。
また、管理者が不明であったり、依頼をしても気づいてくれなかったりなど、削除に応じてくれないケースも少なくありません。
そのような場合は、弁護士に相談し、裁判手続にもとづいて削除要請をしましょう。
削除を迅速におこなうことで、被害拡大を防止することができます。
③リベンジポルノの犯人を特定する
リベンジポルノの被害に遭った場合、犯人が特定できていなければ、犯人特定の手続きを進めましょう。
犯人を特定することで、相手に対して法的措置を取ることが可能になります。
多くの場合、元交際相手や元配偶者など、予測できるケースが多いですが、場合によっては特定をすることが難しい場合もあります。
そのような場合は、発信者情報開示請求という法的手続きをおこないます。
この手続きでは、プロバイダ(回線業者が提供する回線とネットを繋げる事業者)に対して、犯人の情報開示を求めることができます。
しかし、プロバイダの情報保存期間は短いため、被害に気づいたら速やかに進める必要があります。
④損害賠償請求をおこなう
リベンジポルノの犯人を特定したら、次は相手に対して損害賠償請求をおこないましょう。
損害賠償請求をおこなう際は、相手と直接話し合いをして、賠償金の支払について合意を試みる必要があります。
しかし、賠償金を支払ってくれなかったり、そもそも相手が話し合いに応じてくれないというリスクも十分にあり得る話です。
そのような事態を避けるためにも、相手と交渉をする際は、弁護士に依頼をして進めてもらうことがおすすめです。
⑤刑事告訴をおこなう
リベンジポルノは、犯罪行為です。
そのため、被害に遭った場合には、加害者を刑事告訴することが可能です。
刑事告訴をすることで、加害者に法的責任を追及し、罰則を科すことができ、相手に対して責任を負わせることもできます。
刑事告訴する際は、告訴状を作成し、集めた証拠を提出する必要があります。
もし、自分で告訴状を作成するのに不安がある場合は、提出前に警察に相談してみたり、弁護士に依頼したりするなど、専門家の力を借りることも大切です。
⑥再発防止策も忘れずにおこなう
リベンジポルノの被害に対応した後は、同じような被害を繰り返さないために再発防止の対策をおこなうことが大切です。
加害者に対して、拡散された写真や動画を確実に消すよう要求をしましょう。
自分自身で直接消すよう要求するのも有効ですが、警察や弁護士などの専門家に対処してもらったほうが効果的です。
さらに、自分自身でも、性的な写真や動画を他者に撮らせたり送ったりしないことを徹底することも重要です。
こうした再発防止策も忘れずにおこなうことで、安心して新たな日常を取り戻せるでしょう。
警察が動かない場合の対処法
リベンジポルノの被害を警察に相談しても、すぐに動いてもらえないケースがあります。
証拠が不十分な場合や、被害の緊急性が低いと判断された場合、警察が積極的に捜査を開始しないことがあるのです。
そのような場合は、まず証拠をさらに収集して、被害の具体性を示すことが重要です。
また、警察相談専用電話#9110に相談することで、対応が変わる可能性もあります。
弁護士に依頼して内容証明郵便を加害者に送付したり、民事的な手続きを先行させたりすることで、警察の対応を促すこともできます。
探偵事務所に依頼して、加害者の特定や証拠収集を徹底的におこなうことも有効です。
警察が動かないからといって泣き寝入りする必要はありません。
複数の専門機関に相談しながら、粘り強く対処を進めることが大切です。
リベンジポルノの被害に遭った際の相談窓口
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リベンジポルノの被害に遭ってしまった際は、専門機関に相談するのが有効です。
具体的には、以下の窓口に相談すると良いでしょう。
・警察(サイバー犯罪窓口・性犯罪被害相談窓口)
加害者の逮捕、刑事告訴をおこなう際に相談しましょう。
・弁護士
インターネット上の写真や動画の削除を依頼したり、加害者に対して損害賠償請求をする際に相談しましょう。
弁護士には得意分野があるので、インターネットやITに強い弁護士に相談するのがおすすめです。
・セーファーインターネット協会
インターネット環境を守るための協会です。
転載された写真や動画の削除依頼を無料で依頼することができます。
・探偵
リベンジポルノの証拠集めや犯人特定などを実施します。
また、今後同様の被害に遭わないようにするためのアドバイスや、被害者に対するメンタルケアを受けることも可能です。
弁護士費用の目安
リベンジポルノ被害の解決に弁護士を依頼する場合、費用がどれくらいかかるのか気になる方も多いでしょう。
相談料は30分あたり5,000円から1万円程度が一般的ですが、初回相談を無料にしている法律事務所も多いため、複数の事務所に問い合わせてみるとよいでしょう。
着手金は20万円から50万円程度、成功報酬は獲得した賠償金額の10%から20%程度が相場です。
総額としては、50万円から150万円程度を見込んでおくとよいでしょう。
ただし、法テラスの民事法律扶助制度を利用すれば、経済的に余裕がない方でも弁護士費用の立替えを受けることができます。
被害を未然に防ぐための対策
リベンジポルノの被害を未然に防ぐことは、何よりも重要です。
一度ネット上に流出した画像を完全に削除することは極めて困難であるため、被害に遭わないための予防策を徹底しましょう。
まず、性的な画像や動画を撮影しない、送らないことが最も確実な対策です。
どれだけ信頼している相手であっても、将来的に関係が悪化する可能性はゼロではありません。
撮影や送信を求められても、きっぱりと断る勇気を持つことが大切です。
もし既に画像を撮影してしまっている場合は、すぐに削除し、相手にも削除を依頼しましょう。
交際を解消する際には、お互いが持っている画像を目の前で削除し合うなど、確実な処理をおこなうことが望ましいです。
SNSやクラウドサービスに保存している画像にも注意が必要です。
アカウントが乗っ取られたり、第三者に見られたりするリスクがあるため、セキュリティ設定を強化し、定期的にパスワードを変更しましょう。
予防策を徹底することで、リベンジポルノの被害から自分自身を守ることができます。
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【まとめ】リベンジポルノは犯罪!速やかに専門機関に相談しよう
リベンジポルノは、被害を放置すると拡散が進み、より深刻な影響を及ぼしやすい問題です。
被害に気づいた段階で、できるだけ早く対応を始めることが重要になります。
対処にあたっては、まず証拠を確実に確保し、削除要請や犯人特定の手続きを進めましょう。
警察や弁護士などの専門家に相談しながら、損害賠償請求や刑事告訴を検討し、再発防止策を講じることも欠かせません。
また、どれほど信頼している相手であっても、性的な写真や動画を他者に撮影させないという意識を持つことが、自分を守ることにつながります。
被害を大きくしたくない、逆恨みが不安といった理由から、警察や弁護士への相談をためらう方もいるでしょう。
そのような場合には、嫌がらせ問題の対応経験がある探偵に相談するという選択肢もあります。
探偵では、安全な手段で証拠や関係者の情報を収集し、状況整理の材料を得ることが可能です。
警察や弁護士による対応と併用することで、今後の方針を冷静に判断しやすくなる場合もあります。
T.L探偵事務所では、個々の状況に応じた調査や相談対応を行っています。
女性相談員が在籍しているため、同性に悩みを打ち明けたい方でも相談しやすい環境です。
リベンジポルノ被害の可能性に悩んでいる場合は、一人で抱え込まず、専門家への依頼を検討してみてください。