マッチングアプリは詐欺が起こりやすい?!
マッチングアプリは老若男女問わず多くの人が利用しているツールです。
恋人や友人を気軽に作れることから、近年では出会いの場の一種として用いられることが多いです。
しかし、その人気の高さゆえに、詐欺師たちもこのプラットフォームを悪用する機会を見逃していません。
出会いを求めていると見せかけ、マッチングアプリの登録者に近づき、お金を騙し取る詐欺師も多く利用しているのが実情です。
マッチングアプリ詐欺の実態
ここ数年、SNSを使った投資詐欺や恋愛を装ったロマンス詐欺の被害額が大きく増えており、マッチングアプリもその舞台のひとつになっています。
警察庁の統計では、SNSを通じた投資・ロマンス詐欺の被害額が2023年の約455億円から2024年には1,200億円以上へと膨らんでおり、深刻さが増していることが分かります。
出典:警察庁 SNS型投資・ロマンス詐欺統計
一方で、国民生活センターに寄せられるマッチングアプリ関連の相談件数は、実は減少傾向にあります。
2021年度に1,000件を超えていたものが、2024年度には800件程度にまで下がっており、「相談件数が増えている=被害が拡大している」とは必ずしも言えません。
出典:国民生活センター 出会い系サイト相談統計
ただ、被害者の統計を見てみると男性が全体の6割を占めており、女性を装って近づく詐欺師による被害が多いことがうかがえます。
恋愛感情を利用して信頼を得たうえでお金を要求するのが典型的な手口です。
このように、マッチングアプリは気軽に出会える便利さがある反面、悪意を持って利用する人が紛れ込んでいる可能性があることを忘れてはいけません。
詐欺師がマッチングアプリを選ぶ理由
マッチングアプリが詐欺の舞台として選ばれる理由はいくつかあります。
まず、匿名性が高く、身元を隠しやすいことが挙げられます。
偽名や偽の写真を使っても、すぐには発覚しません。
また、感情的なつながりを築きやすい環境が整っています。
恋愛という感情が絡むことで、被害者の判断力はどうしても鈍ってしまいがちです。
さらに、大勢のターゲット候補がいるため、一人に断られても別の相手に次々とアプローチできる状況があります。
マッチングアプリを利用している方は、このことを絶対に忘れないようにして、自分が詐欺の被害に遭わないように気をつけなければいけません。
マッチングアプリ詐欺女の悪質な手口とは?
マッチングアプリの詐欺女は、さまざまな手口を用いて、被害者からお金を騙し取ります。
ここでは、以下の代表的な手口を4つ紹介します。
- 感情を揺さぶって近づく
- 金銭を要求する
- 投資話を持ちかける
- 個人情報の収集する
感情を揺さぶって近づく
マッチングアプリに潜んでいる詐欺女は、ターゲットの男性に近づき誘惑し、急速に親密な関係を築こうとします。
知り合ってから短期間で愛の告白をしたり、結婚をほのめかしたりして、男性に興味を持たれるような言動を行います。
ターゲットとなった男性は、まさか自分が騙されていると思っていないので、詐欺女からのアプローチを間に受け、そのまま詐欺女の思うがままになってしまうのです。
金銭を要求する
マッチングアプリの詐欺女は、ターゲットの男性と親密な関係を築いたら、医療費や家庭トラブルを理由にお金を要求してきます。
よく使われる理由としては以下のようなものがあります。
- 母親が急に入院することになった
- 父親の会社が倒産してしまい、お金がなくなってしまった
- 家族の借金返済が必要になった
- 結婚式や結婚資金が必要
- 事業の失敗による損失の補填
詐欺女と親密な関係になっている男性は、つい女性のことを助けたいと思い、女性にお金を渡してしまうのです。
また、こういった金銭の要求は一度ではなく、何度も行われることが多いです。
最初は小額から始まり、徐々に金額を上げていくのが典型的なパターンに気をつけましょう。
投資話を持ちかける
最近特に増えているのが、投資や副業を絡めた詐欺手口です。
「FXで儲かっている」「仮想通貨で大金を稼いだ」などと持ちかけ、一緒に投資しようと誘導します。
最初は小額の利益を出して信頼を得てから、大きな投資を促すのが常套手段です。
個人情報の収集
大抵のマッチングアプリの詐欺女は、金銭を要求して雲隠れしてしまうケースが多いです。
しかし、中にはターゲットの男性と信頼関係を築いた後、男性の個人情報を収集し、それを元に更なる詐欺行為を行うこともあります。
たとえば、詐欺女が男性のクレジットカードの情報を盗み、その情報を用いて不正利用するケースが挙げられます。
このように、ただお金を騙し取るだけではなく、個人情報を悪用されるケースもあるのです。
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マッチングアプリの詐欺女の特徴とは?見分け方を紹介
マッチングアプリの詐欺女を見分けるためには、以下の特徴に注意する必要があります。
急に親密になろうとしてくる
マッチングしてからにも関わらず、短期間で非常に親密な関係を築こうとする女性には注意が必要です。
通常マッチングアプリでは、マッチングしてからもある程度やり取りをしてから会うことが一般的です。
しかし、マッチングしてからあまり時間が経っていないのに、女性の方から「好き」とか「付き合いたい」などといった告白を受けた場合は、詐欺女の疑いがあるので気をつけましょう。
個人情報を必要以上に求めてくる
マッチングしてから早い段階で必要以上に個人情報を求めてくる場合は、警戒が必要です。
出身地や趣味などの情報を求めてくる場合であれば問題ありませんが、住所やメールアドレス、電話番号など細かい情報を聞き出してくる場合は、悪用目的の場合が考えられます。
個人情報の話をする機会は案外あるかもしれませんが、必要以上に聞かれた際は、怪しいと思いましょう。
プロフィールの情報が不自然
マッチングアプリにはさまざまな人が登録しています。
そのため、詐欺女を見分けるのが難しいと思われがちですが、実はプロフィールで見分けることも可能です。
たとえば、プロフィールの写真がモデルやアイドルのように美しい場合や、高学歴で有名企業出身などあまりにも完璧な経歴の場合は詐欺の可能性が非常に高いです。
実際に、美しい容姿で完璧な経歴を掲げている方もマッチングアプリにいるかもしれません。
しかし、そういった方は滅多に見つからないことがほとんどですので、もしも不自然なプロフィールの人物があなたにアプローチしてきたら、少し疑っても良いかもしれません。
年収設定の異常な高さ
詐欺女は投資や副業で稼いでいるアピールをするため、年収を異常に高く設定していることがあります。
一般的な20~30代女性の平均年収を大きく上回る設定になっている場合は要注意です。
特に1000万円を超えるような年収設定は疑ってかかるべきでしょう。
写真の特徴と注意点
プロフィール写真にも詐欺女を見分けるポイントがあります。
- 極端に美しすぎる写真
- 高級ブランド品や高級車が写り込んでいる
- 海外旅行の写真が多数
- 同じ人物の写真が少ない(1~2枚程度)
これらの特徴が複数当てはまる場合は、慎重に判断してください。
マッチングアプリで被害を避けるための対策
マッチングアプリでの詐欺被害を避けるためには、以下の対策が有効です。
これらの対策をすることにより、どのようにして被害を避けることができるのか解説していきます。
情報共有は慎重に行う
女性からアプローチされると、ついいろいろな情報を教えたいと思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、簡単に個人情報を教えてはいけません。
アプローチしてきた女性が詐欺女だった場合、個人情報を教えてしまうと悪用されてしまう可能性が非常に高いです。
どんなに魅力的な女性であっても、簡単に個人情報を教えず、慎重に扱うようにしましょう。
もしも、相手が詐欺師でなく出会いを求めていて、あなたに本当に興味を持っているのであれば、個人情報を教えても良いかもしれません。
段階的な関係構築
健全な関係は時間をかけて築かれるものです。
以下のような段階的なアプローチを心がけましょう。
- 初期段階:基本的なプロフィール情報の交換
- 中期段階:趣味や価値観の共有
- 後期段階:より詳細な個人情報の共有
急激な関係の進展を求めてくる相手には警戒心を持つことが大切です。
第三者の意見を聞く
マッチングアプリを利用していて、少しでも不安なことを感じたら、家族や友人に相談しましょう。
詐欺の被害に遭ってしまうと、「騙されてしまった自分が悪い」と思い、人に相談せず泣き寝入りしてしまう方も少なくはありません。
しかし、誰にも相談しないでそのままにしてしまうのはNGです。
必ず、家族や友人など信頼できる人に相談してください。
相談することにより、今後どのように動けばいいかアドバイスを得ることができるかもしれません。
安全なマッチングアプリを利用する
マッチングアプリにはさまざまな種類がありますが、運営元が明確で管理体制が整っているサービスを選ぶことで、安心して出会いを楽しめます。
どのアプリでも気軽に人と出会える一方で、管理が行き届いていないものでは違法行為が起こりやすい傾向があります。
その点、運営がしっかりと監視や対応を行っているアプリであれば、迷惑行為が起きにくく、より安全に利用できるでしょう。
たとえば、登録時に身分証を提出したり、運営が監視していたり、通報機能などがあるアプリであれば、安全に利用することができるでしょう。
こういった管理体制が整っているアプリであれば、詐欺女が登録していることも少ないので、登録する際は事前にどんなアプリかチェックすることをおすすめします。
金銭的な要求への対処法
どんな理由があっても、オンラインで知り合った相手にお金を送金してはいけません。
これは詐欺防止の鉄則です。
もし相手が本当に困っているのであれば、以下のような対応を提案できます。
- 公的機関への相談をすすめる
- 家族や友人に相談するよう伝える
- 直接会って状況を確認する
真剣に交際を考えている相手であれば、このような提案を受け入れるはずです。
マッチングアプリで詐欺被害に遭ってしまったらどうすればいい?
マッチングアプリを利用している方の中には、すでに詐欺被害に遭ってしまって悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、被害に遭ってしまったからといって泣き寝入りしてしまうのはNGです。
もしも、マッチングアプリで詐欺被害に遭ってしまった場合、以下の手順を踏むことで被害の軽減へ繋げることができます。
被害の記録を集める
まず、詐欺被害に遭った場合は、すべてのメッセージや取引の記録を保存することが重要です。
たとえば、詐欺女とやり取りをスクリーンショットで残したり、お金を受け渡しした際のやり取りを残したり、記録を集めるようにしましょう。
これらの記録は、後述する弁護士に相談する際に役立ちます。
もしも、マッチングアプリの詐欺女とのやり取りの記録を集めることが困難な場合は、無理に自分で集めようとする必要はありません。
探偵に相談することにより、詐欺被害の細かい記録や犯人像の情報を集めることが可能となるので、法的措置を絶対に取りたいと考えている方は検討してみてください。
マッチングアプリの運営に速やかに報告する
マッチングアプリ内で詐欺被害に遭ってしまったら、そのままにしてはいけません。
二次被害を防ぐために、マッチングアプリの運営にも報告するようにしましょう。
報告することにより、運営が今後安全にマッチングアプリを利用できるようにするために、監視体制を整えたり、制限をかけたりするなど対処する可能性があります。
必ず報告して、運営にも事態を知らせるようにしましょう。
専門機関への相談
被害状況に応じて、適切な相談先を選ぶことが重要です。
警察への届出
- 詐欺罪として刑事事件になる可能性
- 被害届の提出により捜査が開始される場合がある
国民生活センター
- 消費者問題として相談可能
- 適切なアドバイスや他の相談先の紹介
弁護士への相談
- 民事での損害賠償請求が可能
- 詐欺女の特定や返金交渉を依頼できる
お金の返金を実現させるには、証拠がなくならないうちに、できるだけ早めに弁護士に相談してください。
探偵による調査の活用
詐欺被害に遭った際の記録がない場合や、記録を集めることが難しい場合は、詐欺被害調査を取り扱っている探偵に依頼するのもおすすめです。
探偵は、詐欺被害に遭ったという記録を集めるのはもちろんのこと、マッチングアプリ上ではわかりにくい詐欺女の犯人像も特定することができます。
これらの記録は法的措置を取る際の協力的な証拠として利用することも可能です。
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まとめ
マッチングアプリは気軽に恋人や友人と出会うのには非常に便利なツールですが、その一方で詐欺のリスクも存在します。
今後もマッチングアプリを利用する際は、改めて詐欺のリスクや詐欺女の悪質な手口を知り、特徴を見分ける力を身につけることで、被害を未然に防ぐことができます。
また、もしもすでに詐欺被害に遭ってしまった場合は、記録を集めて弁護士に相談するなどと速やかに適切な対応を行いましょう。
詐欺被害に遭ってしまった際の記録がない場合や、記録を集めることが難しい場合は、詐欺被害調査を取り扱っている探偵に依頼するのもおすすめです。
探偵は詐欺被害に遭ったという記録を集めるのはもちろんのこと、マッチングアプリ上ではわかりにくい詐欺女の犯人像も特定することができます。
これらの記録は法的措置を取る際の協力的な証拠として利用することも可能です。
T.L探偵事務所でも、マッチングアプリでの詐欺をはじめとした詐欺被害調査を取り扱っていますので、少しでも「詐欺に遭ったかもしれない」と感じた方は、まずは気軽にお問い合わせください。