調査依頼まで至った経緯
妻がノイローゼに(50代男性 高知県在住)
2年前に今のアパートに引っ越しをしてきたのですが、引っ越してきてから上階の騒音に悩まされいます。
私は2階に住んでおり3階の人からの騒音なのですが、毎晩大きな足音や「パシッパシッ」とラップ音の様な音が鳴り響いています。
私は、少し気になる程度なのですが、別の部屋で寝ている妻が上階からの騒音に耐えられなくなっていて精神的に追い込まれました。
日に日に状態が悪くなる妻を見ていると、とても可哀そうでなんとかしてやりたいのですが、管理会社へ相談しても警察へ行っても証拠がないからと何も解決しません。
管理会社を通して一度上階の人と話し合いもしましたが、「大きな音は出していない」「夜は寝ている」と騒音を認めない為、証拠を取って騒音の証明をしたいです。
毎日の騒音で妻はノイローゼになってしまっているのでなるべく早めに調査をお願いしたいです。
騒音ノイローゼの症状と精神的影響
騒音によって引き起こされるノイローゼは、医学的には不安障害や抑うつ症状の一種として捉えられます。
継続的な騒音ストレスは、以下のような症状を引き起こすことが知られています。
- 睡眠障害や不眠症の悪化
- 集中力の著しい低下
- イライラや怒りの感情が制御できない
- 心臓がバクバクする動悸や息切れ
- 頭痛やめまいの頻発
住環境での騒音は「安心できる場所」がなくなることを意味し、常に緊張状態を強いられるため、自律神経の乱れを引き起こしやすくなります。
騒音問題に関する行政への相談・苦情は増加傾向にあり、騒音による精神的苦痛は決して軽視できない問題です。
騒音による心臓バクバクと身体症状
騒音ストレスが長期化すると、精神的な症状だけでなく身体にも深刻な影響を与えます。
「心臓がバクバクする」症状は、騒音による自律神経の乱れが原因で起こる代表的な身体反応です。
これは、突然の大きな音や継続的な騒音によって交感神経が過度に刺激され、心拍数が上昇することで発生します。
医学的には心拍変動(HRV)に直接影響し、自律神経バランスを崩すことが確認されています。
WHO(世界保健機関)環境騒音ガイドライン2018では、約60デシベル前後から心血管疾患のリスクが科学的に証明されており、道路交通騒音では59.3dBで虚血性心疾患のリスクが5%上昇することが示されています。
さらに、騒音レベル10dB増加ごとに冠動脈疾患リスクが8%増加するという定量的データもあり、単なる気持ちの問題では済まされない深刻な健康被害といえるでしょう。
出典:欧州地域向け環境騒音ガイドライン(2018)の解説
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嫌がらせ調査
とにかく早めに調査をお願いしたかったので、電話で無料相談した次の日に調査をお願いしました。
3日間の騒音調査をお願いし、騒音のレベルと種類を客観的に判断できる形で調査してもらいました。
自分達でも録音を試しましたが、上手く取れず苦戦していたのでプロに頼んで解決できればと思っています。
実際に掛かった調査費用
調査期間:3日間
調査員:1人
調査料金:17万円(税込18万7千円)
諸経費:1万円
合計:19万5千円(税込)
騒音録音の適切な方法と法的有効性
騒音問題を解決するためには、客観的な証拠が不可欠です。
しかし、個人で行う騒音の録音には技術的な難しさや法的な注意点があります。
まず、騒音計測では専用機器を使用して正確なデシベル値を記録することが求められます。
一般的なスマートフォンアプリでは、裁判などで証拠として認められないケースもあるため注意が必要です。
さらに、録音を行う際には、日時や場所、当時の状況を具体的に記録し、被害が継続的であることを示すことが効果的です。
また、騒音問題では「受忍限度」という考え方が裁判等で判断基準とされます。
これは、日常生活の中で社会的に許容される範囲を超えているかどうかを測る概念であり、住宅地では昼間55デシベル、夜間は45デシベルが一つの目安とされています。
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嫌がらせ調査の結果
嫌がらせ調査を終えて
調査の結果、やはり私の部屋より妻の部屋の方が大きな音が出ていて、騒音の記録を残せました。
完全に受忍限度を超えている訳ではありませんでしたが、夜中に上階から騒音が出ていることを証明出来て、客観的に確認してどのくらいの騒音なのか理解できるものを書面で頂きました。
これから管理会社へ提出して判断を仰ぎたいと思います。
妻の体調に回復が
その後、報告書を持っていき管理会社立ち合いの基、上階の人間と話し合う場を設けてもらいました。
頂いた報告書を持って騒音を確かめてもらい、上階の人が音を立てていたことを認めてくれました。
故意に音を出していた訳ではないようですが今後気を付けてもらうことと謝罪を頂き、それから騒音は収まりました。
妻の様子も以前の様に健康的になり、日常生活を取り戻せたので良かったです。
今回は、大変お世話になりました。
嫌がらせ調査で得られた結果
- 上階からの騒音の証拠
- 騒音のレベル・内容
- 上階の人からの謝罪
騒音ノイローゼの克服と回復のプロセス
騒音問題が解決された後も、ノイローゼの症状がすぐに改善されるとは限りません。
長期間のストレスによって乱れた自律神経や睡眠パターンを正常に戻すには、段階的な回復プロセスが必要です。
まず重要なのは、安心できる環境が確保されたという心理的な安堵感を得ることです。
騒音の原因が除去されたことを確認し、今後同様の問題が起こりにくい状況であることを理解することで、精神的な緊張が和らぎます。
次に、規則正しい生活リズムを取り戻しましょう。
十分な睡眠時間を確保し、栄養バランスの取れた食事を心がけ、適度な運動を取り入れることで、自律神経の正常化を促進できます。
症状が重い場合は、心療内科やカウンセリングを受けることも選択肢のひとつです。
今回の調査について
今回は、上階からの騒音により奥様がノイローゼになってしまった方からの騒音調査の依頼をお受けしました。
毎晩の騒音により奥様の精神状態が悪く、とても困っている状況でした。
近隣トラブルの中でも騒音問題は特に多いトラブルで、日常的なものや夜間の騒音などで睡眠時間が削られ、精神的にダメージを負ってしまう方も少なくありません。
引っ越しも選択肢の一つですが労力や費用も掛かるため、躊躇されている方が多いのではないでしょうか。
そのような時、騒音の実態を調べることで解決に有利に働きます。
騒音による精神的苦痛と慰謝料請求
騒音の影響が深刻で、精神的なダメージを受けた場合には、法的に慰謝料を求められることがあります。
とはいえ、慰謝料を得るには、いくつかの条件をクリアしなければなりません。
たとえば、騒音が「受忍限度」を超えていると客観的に示す必要があります。
そのためには、専用機器による測定データに加え、被害の記録や医師の診断書など、信頼性のある資料が必要です。
実際に、夜間の騒音が続いた結果、不眠やうつ症状に悩まされたケースでは、数十万円から数百万円の慰謝料が支払われた事例も報告されています。
騒音ノイローゼの診断書取得と傷害罪の可能性
騒音による精神的被害が深刻な場合、精神科や心療内科での診断書取得が必要です。
診断書は法的手続きで客観的な証拠として有効活用できます。
医師には症状の詳細、発症時期と騒音の関連性、日常生活への影響を正確に伝え、騒音との因果関係を明確に記載してもらいましょう。
極めて悪質で継続的な騒音は、刑法上の傷害罪に該当する可能性があります。
奈良地裁では約1年6ヶ月間の継続的騒音により傷害罪(懲役1年)が認定された判例もあります。
ただし、成立には高度な故意性と継続性、医学的因果関係の厳格な証明が必要で、実際の適用は極めて困難です。
法的判断は専門家に委ねることが適切でしょう。
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嫌がらせ調査の方法
ご自身での調査
嫌がらせ調査の依頼を検討されている方の中には、「自分で調査したい」といった方も多くいます。
もちろん、カメラを設置したり、防犯対策することで嫌がらせの抑止に繋がるケースも存在します。
しかし、被害を受けている方の行動によっては、相手を逆上させたり、刺激させてしまうこともあるため、専門家など客観的に事態を判断できる方に相談することをおすすめします。
騒音の仕返しや報復行為のリスク
騒音被害を受けると、つい感情的になり仕返しを考えてしまうことがあります。
しかし、それは状況をさらに悪化させる原因になりかねません。
たとえば、モスキート音発生器やスピーカーを使って音を出したり、生活音をわざと大きくするなどの行為は、今度は自分が加害者とみなされる可能性があります。
ネット上には「効果的な仕返し方法」として数多くの情報が出回っていますが、その多くは法律に抵触するおそれがあります。
嫌がらせや器物損壊と見なされれば、刑事罰の対象になるだけでなく、損害賠償を求められることもあるでしょう。
感情のままに行動するのではなく、冷静に証拠をそろえ、法的な手続きを通じて解決を図るのが最も現実的でリスクの少ない選択肢です。
嫌がらせ調査をお考えの方へ
T.L探偵事務所では、依頼人の抱える問題点や現在の状況を詳しくお聞きした上で、依頼人それぞれに適切な調査プランを提案いたします。
費用を抑えたい方や、難しい内容の調査などでも経験豊富な相談員・調査員により可能な限り依頼人に最適な調査プランを提供しますので、嫌がらせでお困りの方は、お気軽にご相談下さい。
また、調査の結果は時系列や行動内容をまとめ、画像を添付した報告書を作成し依頼人へ提出します。
もちろん報告書は、裁判などでも有効です。
騒音ストレス症状の早期発見と対処
騒音がもたらすストレス反応は、早い段階で気づき、適切に向き合うことがカギです。
次のような変化が見られた場合は、早めに対策を考えることが求められます。
- 夜中に音で何度も目が覚める
- 普段は静かな時間でも、ちょっとした音が気になって落ち着かない
- 家にいるだけで緊張感や不安感を覚える
- 集中が続かず、仕事や家事に影響が出る
- 家族と話していても、つい音に意識が向いてしまう
こうした状態を放置すると、心身にさらなる負担がかかる恐れがあります。
早めに専門機関に相談し、状況の記録や証拠をそろえることで、事態が悪化する前に手を打つことができます。
嫌がらせ調査に多い目的
- アパートの上階の騒音被害に悩まされている
- 近隣住民からの騒音を止めさせたい
- マンションの下の階の住人が爆音で音楽を出しているので止めたい
- 複数の人間からつきまといや仄めかしによる嫌がらせを受けている
- ネットストーカーを特定したい
- 近所で風評被害を受けているので、訴えたい
- 証拠が残りづらい嫌がらせを受けている。どうにか証拠を掴みたい
- 自転車のタイヤをパンクさせられるが防犯カメラに写らないようにしてくる
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まとめ
騒音による精神的なダメージは、見過ごせない深刻な問題です。
特に長期間にわたる被害は、心のバランスを崩したり、自律神経にまで影響が及んだりすることもあり、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。
今回のケースでは、専門家による調査を通じて証拠を集め、管理会社との話し合いへとつなげることで、根本的な解決へと道が開かれました。
個人だけで対応するには限界があり、場合によっては関係がこじれてしまうこともあります。
騒音により心身に不調を感じている方は、一人で抱え込まず、早めに専門の窓口にご相談ください。
確かな記録と適切な対応を通じて、安心できる生活を取り戻せます。
T.L探偵事務所では、騒音をはじめとした各種の嫌がらせ調査に対応しております。
365日・24時間の無料相談を受け付けていますので、いつでもお気軽にご連絡ください。
少しでも早く、心穏やかに過ごせる環境を取り戻せるよう、スタッフ一同が力を尽くします。