結婚詐欺とは?実際にあった事件も紹介
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結婚詐欺とは
結婚詐欺とは、結婚する意思がないにも関わらず、いかにも結婚をするかのような約束をして被害者との関係を深め、最終的にお金を騙し取る行為のことです。
結婚詐欺師は、主に婚活アプリやマッチングアプリ、婚活パーティーなどの場にいることが多く、真剣に結婚相手を探している人をターゲットとして狙って近づきます。
もちろん、結婚詐欺師には結婚する意思はありませんが、ターゲットと知り合って間もない段階から両親への挨拶や式場の下見などを積極的におこない、本気で結婚するという雰囲気を醸し出します。
時間を掛けて信頼関係を築いたところで、自分や親の病気、会社の経営などさまざまな理由をつけて多額のお金を騙し取り、その後音信不通になる…という流れが一般的です。
実際にあった結婚詐欺事件の判例
マッチングアプリで出会った女性に対し1億円を騙し取った容疑で、“会社経営者”役の男と“秘書役”の男、2人が逮捕されました。
女性が騙し取られた額は1億円以上に及び、この女性以外にも複数の女性が同じ手口で現金を騙し取られています。
2人は容疑を認めており、主犯役に懲役8年、共謀役に懲役7年が求刑されました。
参考文献:〈集英社オンライン「〈名古屋3億円結婚詐欺〉「姫、世界一愛してる」“偽社長”&“偽秘書”の連係で詐欺ざんまい…ノウハウを綴った刺青男の“ミッションノート”も
出会い系アプリで知り合った男性会社員に、結婚をほのめかして現金をだまし取ったとして広島県の夫婦が逮捕されました。
夫婦は男性会社員に対し「金銭問題が解決すれば結婚できる」と嘘のメッセージを送り、2回にわたって女の口座へ現金を振り込ませた疑い。
被害額は1000万円以上とみています。
参考文献:TBS NEWS DIG「夫婦で結婚詐欺か アプリで知り合った男性(36)から400万円をだまし取った疑い 被害額は1000万円超える可能性 20代夫婦を詐欺の疑いで逮捕 広島」
3人の女性に結婚を持ち掛けるなどして金品をだまし取ったとして、詐欺罪などに問われた福岡市東区の無職の男に対し、懲役5年6月(求刑懲役7年)を言い渡した。
被害額は立件分だけで約700万円。被告は婚活サイトや婚活パーティーで知り合った10人以上の女性に対し「結婚後のお金をためよう」「投資する」などとほのめかし、6年ほどの間に1億円に上る金品を受け取ったとみられている。
受け取ったお金はギャンブルにつぎ込んでいた。
参考文献:西日本新聞「言葉巧みに次々交際…10人以上から1億円?結婚詐欺師が抱えていた闇」
上記のほかにも、さまざまな結婚詐欺事件が発生しています。
「自分は騙されない」と思っていても、わずかな隙をついてくるのが詐欺師の手口。
被害に遭わないためにも、詐欺師の特徴や手口を知っておくだけでなくことが重要です。
証拠があれば訴えることが可能
ターゲットとなった被害者は、詐欺師と音信不通になるまで自分が結婚詐欺に遭っているということになかなか気付けません。
お金を渡したときではなく、音信不通になってからようやく「自分は結婚詐欺に遭っていた」ということに気付くパターンが多くみられます。
その時点で詐欺師とは完全に連絡が取れなくなっているため、貸したお金を諦めたり、泣き寝入りしてしまうケースも少なくはありません。
しかし、結婚詐欺の被害に遭ったことを証明できる証拠を集めれば、詐欺師を訴えることが可能です。
状況によっては詐欺師に慰謝料を請求することもできるでしょう。
決して自分を責めたりせず、絶対に諦めないよう最善を尽くすことが大切です。
結婚詐欺罪の成立要件とは?

結婚詐欺の成立に必要な4つの要件
結婚詐欺師に慰謝料を請求するためには、まず自身が遭った被害が詐欺罪の成立要件を満たしているかを確認する必要があります。
【詐欺罪の成立要件】
- 欺もう行為
- 錯誤行為
- 財産の引き渡し
- 財産移転
具体的にどのようなことなのか、ひとつずつ確認していきましょう。
詐欺罪の成立要件1. 欺もう行為
欺もう行為(ぎもうこうい)とは、お金を騙し取るために相手に嘘をつく行為を指します。
【結婚詐欺における欺もう行為の一例】
- 結婚する気がないのに「結婚しよう」などと結婚の意思をほのめかす
- 相手の両親に挨拶にいく
- 結婚式場のブライダルフェアに参加する
「結婚する」という嘘だけでなく、婚約したうえで「親が病気になり手術をしなければならない。
費用を貸してほしい」「会社の経営資金を一時的に貸してほしい」などと嘘をつく行為も欺もう行為にあたります。
詐欺罪の成立要件2. 錯誤行為
錯誤行為(さくごこうい)とは、詐欺師の嘘を信じてしまい、騙されてしまう行為を指します。
【結婚詐欺における錯誤行為の一例】
- 彼氏からプロポーズされたから結婚資金を貯めないといけない
- 彼女の親が病気になった。お金の面だけでもサポートしてあげたい
- 恋人が経営している会社が経営難に陥っている。経営資金を貸してあげないと…
婚約者の嘘を見抜けなかったこと、また結婚すると信じ疑わなかったことが錯誤行為になります。
詐欺罪の成立要件3. 財産の引き渡し
財産の引き渡しとは、詐欺師の嘘に騙されてお金を渡したり、指定された銀行口座にお金を振り込んだりすることを示します。
詐欺罪の成立要件4. 財産移転
財産移転とは、被害者が渡したお金、また振り込んだお金が詐欺師のもとに移転することを指します。
「欺もう行為」「錯誤行為」「財産の引き渡し」「財産移転」の4つの要件を全て満たすことで、結婚詐欺罪が成立します。
ひとつでも欠けていると詐欺罪と認められないことがあるため注意が必要です。
詐欺罪の罰則と時効
結婚詐欺師が逮捕されたときの処罰は、刑法246条により10年以下の懲役に処されます。
刑法246条
1.人を欺いて財物を交付させた者は、10年以下の懲役に処する。
2.前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。
引用元:e-GOV「法令検索」刑法246条
詐欺罪は懲役刑のみの重罪です。罰金刑がないことから、罪の重さがお分かりになることだと思います。
ただし、詐欺罪の時効は7年。
時効が成立すると訴えられなくなるため早めに気づいて対処することが大切です。
【要確認】結婚詐欺が成立しないケース
ここで、結婚詐欺が成立しないケースも確認しておきましょう。
前述したように、結婚詐欺を成立させるには「欺もう行為」「錯誤行為」「財産の引き渡し」「財産移転」の4つの要件を全て満たす必要があり、1つでも満たしていないと詐欺罪が成立しない可能性が高まります。
- 結婚の約束をしていない
- お金の被害が発生していない
- 要求されていないのに自らお金を差し出した
- 相手が嘘をついていることに気付いていた
このように、どちらかの心変わりにより婚約解消に至った場合、慰謝料を求めることは難しいでしょう。
ただし、次のようなケースは慰謝料請求が認められる可能性があります。
- 相手の浮気による婚約解消
- 結婚のために仕事を退職した
- すでに妊娠・出産している
- 結納や挙式、披露宴や新婚旅行などの手配が終わっている
このような場合は相手に慰謝料を請求するのはもちろん、結婚式場や旅行会社などに支払うキャンセル料を求めることも請求可能です。
ただし『相手に責任がある』ことを証明する証拠が必要になります(証拠の集め方については次章で解説します)
自力での示談交渉が難しい場合は、結婚トラブルや離婚問題に強い弁護士に相談しましょう。
結婚詐欺で慰謝料を請求することはできる?

結婚詐欺に遭った可能性が高いものの「相手と連絡が取れない」「どこに行ったのか分からない」などの理由から、泣き寝入りしてしまう方も多くいらっしゃいます。
しかし、騙し取られたお金を取り戻すことは可能です。
状況によっては、騙し取られたお金と別に慰謝料を請求することもできます。
どのような条件が揃えば結婚詐欺で慰謝料を請求できるのか、また慰謝料の相場はいくらぐらいなのか、ひとつずつ確認していきましょう。
結婚詐欺で慰謝料を請求するための条件
慰謝料を請求するには、以下の条件に該当する証拠を集める必要があります。
- 相手から騙されたという証拠
- 相手があなたのことを騙す意思があったとわかる証拠
- 結婚することが成立していた証拠
- 相手が正当な理由なく結婚を破棄したことがわかる証拠
このようなことを証明するためには、次のような証拠が有効です。
- 相手とのメッセージのやり取り
- 式場の予約履歴
- 家族や友人の証言
- お金を振り込んだ際の振込履歴や領収証 など
小さな証拠でも、複数集まれば大きな証拠になり得ます。 自分で証拠を集めることが難しい場合は、詐欺問題に強い探偵などの専門家に相談してみましょう。
結婚詐欺で慰謝料を請求した際の相場
結婚詐欺で慰謝料を請求した際の相場は、30万〜300万円程度になることが一般的です。
しかし、被害の状況によって請求額は異なるため、必ずしも30万〜300万円の慰謝料を受け取れるというわけではありません。
例えば、被害の状況が以下のケースに当てはまる場合は、慰謝料が高額になる可能性があります。
- 交際期間が長い
- 結婚準備がかなり進んでいた(数日後には入籍予定など)
- 妊娠・出産をしている
- 被害者が結婚によって会社を退職した
- 被害者の年齢が高い
また、慰謝料とは別に詐欺師から騙し取られたお金を取り戻すことも可能です。
騙し取られたお金と合わせると、1000万円以上のお金を取り戻せる可能性も十分に考えられるでしょう。
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【チェックリスト】結婚詐欺師の特徴・見分け方

ここまでは結婚詐欺に遭ったときの対処方法を解説してきましたが、実際は「詐欺被害を未然に防ぐ」ことが大切です。
ここでは、結婚詐欺の回避に繋がる「結婚詐欺師の特徴・見分け方」について具体例を入れながら解説していきます。
現在お付き合いしている男性・女性がいる方、また婚活中の方はぜひ参考にしてください。
結婚詐欺師の特徴・見分け方
まずは、結婚詐欺師の特徴や見分け方について確認しておきましょう。
- 知り合って間もない段階で結婚の話をする
- お金持ちアピールする
- 深刻な状況であることをアピールする
- 個人情報を明かさない(個人情報に違和感を感じる)
- お金の話が多い
これらの特徴・見分け方について詳しく見ていきましょう。
知り合って間もない段階で結婚の話をする
知り合って間もない段階で結婚の話をしてくる人物には注意が必要です。
通常であれば、知り合って間もない段階の場合は「相手のことを良く知ろう」とするのが一般的でしょう。
それにも関わらず、あまり自分のことを話さず、具体的な結婚の話を進めてくる場合は詐欺師の可能性が考えられます。
お金持ちアピール
男女問わず、「自分はお金持ち」「高スペック」とアピールしてくる人も注意しなければなりません。
- 男性詐欺師…
弁護士・医師・実業家・投資家・パイロット・会社経営・愛車が高級車・高級時計を身に着けている など
- 女性詐欺師…
モデル・会社経営・CA(客室乗務員)・女医・ブランドのバッグやアクセサリー など
このようなアピールをすることで異性を引き付け、親しくなったあとに金銭をだまし取る傾向があります。
深刻な状況であることをアピールする
結婚詐欺師は、ターゲットとの関係が深まり信頼させたところで、自分が深刻な状況であることをアピールしてきます。
例えば「家族が病気である」「会社を経営したいと考えているが大変」など病気や会社のことなどを挙げ、同情心を利用してお金を引き出そうとするのが概ねの手口です。
婚活で知り合った交際相手から深刻な状況であることをアピールされたら、念のため結婚詐欺の可能性を考えておいたほうが良いでしょう。
個人情報を明かさない(個人情報に違和感を感じる)
結婚詐欺師は、むやみに自分の情報を相手に伝えない傾向があります。
身バレしてしまうとすぐに捕まってしまう可能性があるため、本名や住んでいる場所、経歴や家族構成などがウソで塗り固められていることも珍しくありません。
詐欺罪で逮捕された人のなかには、偽造免許証を準備していたケースもあり、そうなるとウソを見抜くのはなかなか難しいところがあります。
「前に聞いていた個人情報と違う」「話のつじつまが合わないとこがある」など違和感を感じたら、結婚詐欺師か否か慎重な判断をすることが大切です。
お金の話が多い
結婚詐欺師の最終的な目的は「お金を騙し取ること」。
よって、交際中にお金の話をしてくるタイミングがあります。
- お金を貸してほしい
- 結婚資金を貯めよう
- 良い投資先を知っている
- 貯金はいくらぐらいある?
上記のようなワードを出してきた際は注意が必要です。
お金を渡すよう執拗に言われたときは素直に受け入れず、一度冷静になり立ち止まるか、信頼できる人に相談してみましょう。
【チェックリスト】結婚詐欺師に狙われやすい男性・女性
結婚詐欺師に狙われやすい人には、いくつかの共通点があります。
- 結婚適齢期に近い(男性は40代以上、女性は30代以上が狙われやすい)
- 結婚適齢期を過ぎており結婚・出産を焦っている
- 優しい、困っている人を放っておけない
- 責任感がある
- 社会的地位がある
- 高収入
繰り返しますが、結婚詐欺師の目的は「結婚する意思をチラつかせてお金を騙し取る」ことです。
よって「結婚を急いでいる」「お金がある」「騙されやすい性格」はターゲットになりやすい傾向があります。
もちろん、それ以外の人もターゲットになる可能性は十分あるため、「自分は大丈夫」「騙されない自信がある」と過信しないことが大切です。
彼氏・彼女は結婚詐欺師?怪しいと思ったときにやるべきこと

結婚詐欺は、気を付けていれば未然に防ぐことが可能です。
婚活サイトやマッチングアプリで出会った人、また恋人のことを少しでも怪しく感じたときは、念のため証拠を集めておきましょう。
連絡履歴の記録
電話やLINE、DMなどでやり取りをした連絡履歴は、詐欺を証明するための立派な証拠になります。
- LINEやメールなどのこれまでのやり取り
- 婚活アプリ上のやり取り
- 通話履歴や会話の録音などの音声記録
メッセージなど文面でのやり取りは、怪しまれた時点でブロック(または削除・送信取り消し)される恐れが考えられます。
よって、スクリーンショットなどで保存して記録することがおすすめです。
通話履歴も詐欺師とのやり取りをしたという証拠になり得ることもありますが、通話している内容を録音するとより有力な証拠になるでしょう。
相手のSNSを確認する
結婚詐欺師の素性を調べるのには、SNSを確認するのがおすすめです。
例えば、XやInstagram、FacebookなどのSNSの投稿を確認することで相手の普段の生活を知ることができます。
何らかのきっかけで知ることができたのであれば、一度チェックしてみると良いでしょう。
ただし、相手が偽名を使っていたり、『ターゲットを騙すためのアカウント』を作成しウソの投稿をしている可能性もあるため注意が必要です。
お金のやり取りした履歴を記録する
すでにお金のやり取りをしているときは、お金を受け渡しをした履歴を記録することが大切です。
- 銀行口座にお金を振り込んだ振込履歴
- 電子マネーの送信履歴
- お金を手渡した日時(いつお金を引き出したのか、いつ相手にお金を渡したのか)
- お金のやり取りをしたことが証明できるメッセージのやり取り
「誰が・いつ・どこで・いくら渡したか」が明確にわかる形で残すようにすることが大切です。
探偵に依頼して証拠を集めてもらう
相手が結婚詐欺をしたという事実をもみ消し、証拠を取るのが難しい状況の場合は探偵に証拠集めを依頼することも有効です。
探偵は、被害者の状況をヒアリングしたうえで結婚詐欺に遭った証拠を集めていきます。
- [ ] インターネットや名簿を用いたデータ調査
- [ ] 聞き込み調査
- [ ] 詐欺師本人を尾行・張り込みする調査 など
これらの調査で得た結果は、警察や弁護士に相談する際にも利用可能です。
自分で証拠集めをすることができない方は、ぜひ探偵に相談・依頼することをご検討ください。
T.L探偵事務所でも、結婚詐欺を始めとした詐欺問題に関する調査をおこなっております。
「これって結婚詐欺?」と少しでも思った方は気軽にご相談ください。
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【まとめ】結婚詐欺に遭ったとき・疑いがあるときは早めの行動が重要
結婚詐欺は、被害を未然に防ぐことが何より大切です。
被害に遭ってしまった場合でも、状況次第では取り戻せる可能性もありますし、騙し取られたお金とは別に慰謝料を請求することもできます。
「泣き寝入りしたくない」「慰謝料も請求したい」と考えているのであれば、被害に遭ったことを立証できる証拠を集めたうえで警察や弁護士に相談しましょう。
証拠がないときは探偵に依頼するのも有効です。
証拠は時間が経ってしまうと隠蔽されるリスクがあります。よって、被害に遭ったと気づいた段階で動くことがとても大切です。
もちろん、一人で動くよりも警察や弁護士、探偵など専門家に相談することで早期に解決できる可能性が高まります。
一人で悩まず、まずは専門家への相談をご検討ください。
弊社・T.L探偵事務所でも、詐欺問題に関する調査をはじめとするさまざまな調査をおこなっております。
「恋人・婚約者が詐欺師かもしれない」「これって結婚詐欺?」「もしかして二股されているかも」と思ったときは、無料相談窓口までお気軽にご相談ください。
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