あなたの本当の気持ちは?別れさせる前に考えるべきこと
夫の浮気が発覚すると、別れさせたいと思うのも当然のことです。
しかし、実際に具体的な行動を起こす前に、一度立ち止まってご自身の本当の気持ちと向き合うことが大切です。
以下のように自問自答し、冷静にご自身の気持ちを整理してみましょう。
●なぜ夫を浮気相手と別れさせたいのか?
・裏切られて悲しい
・夫との関係を修復させたい
・周囲の目を気にしている
・離婚して新しい人生を歩みたい
●別れさせた後はどうしたいのか?
・夫のことを許して、夫婦関係をやり直したい
・夫のことを信じたい
・離婚したい
●別れさせることで生じるリスクを理解しているか?
・話し合いが進まない可能性もある
・法的な手続きを進めるにあたって高額な費用がかかる
・精神的に負担がかかる
・関係が修復するとは限らない
これらの点を考え、ご自身が今後どうしたいのかを明確にすることで、これから取るべき行動が変わってきます。
一時的な感情に流されず、まずは冷静になり、後悔しないように行動を進めていきましょう。
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夫と浮気相手を別れさせるための具体的な手段
「とにかく一刻も早く別れさせたい」「強行手段もいとわない!」
このように考えている方もいれば、できるだけ穏便に別れさせたいと思っている方もいるはずです。
穏便に済ませたい場合は、夫や浮気相手と一度話し合って別れさせることがよいでしょう。
それでも別れない場合は、内容証明郵便や慰謝料の請求など法的な手段を取ったり、親族などの周囲の人に仲裁に入ってもらったりするのも有効です。
ここからは、夫と浮気相手を別れさせるための具体的な手段について、注意点も踏まえて説明していきます。
浮気相手と別れさせる手段① 夫や浮気相手と話し合う
問題を穏便に解決したいと考えているのであれば、夫や浮気相手と話し合うことも一つの手段です。
夫との話し合いでは、以下のように夫婦関係についての整理をしましょう。
- 夫がなぜ浮気をしてしまったのか?
- 浮気のきっかけ
- 今の夫の気持ち
これらの点を聞きつつ、夫の主張や要望も聞き出すことが必要です。
夫と話し合いをすると、お互いが感情的になってしまい、話がまとまらないケースもありますが、今後のことや自分自身の感情の整理をするには有効な手段です。
また、「夫との話し合いだけでは別れる気配がない」という場合には、浮気相手との話し合いも有効です。
浮気相手と話し合うことで、不貞行為についての整理ができます。
そのため、もし話し合いを行う際は、夫との話し合いとは別に行うとよいでしょう。
この際、夫が既婚者であることを知ったうえで関係を持っていた場合、浮気相手に法律的な責任が生じます。
浮気相手との話し合いの場を設けることができた場合は、以下の点を認める誓約書を用意しましょう。
- 故意に夫との不貞行為をしていたこと
- 夫との関係を解消すること
- 慰謝料の支払いをすること
- もし破った場合、違約金を支払うこと
話し合いの際、つい感情的になってしまうと、脅迫罪として訴えられてしまうリスクがあります。
あなたがこれ以上の不利な立場にならないようにするためにも、怒りを抑えて冷静に話し合いを進めましょう。
また、話し合いの場には、ボイスレコーダーの使用をおすすめします。
口頭のみの話し合いのため、後日話がもつれることや、「言った・言ってない」という食い違いが起こる可能性を防ぐことができます。
浮気相手と別れさせる手段② 法律の力を借りる方法
不貞行為が発覚し、その証拠がある場合は法的に別れさせることができます。
この場合、以下の手段を用いて問題を解決します。
- 内容証明郵便を送る
- 誓約書・示談書に署名、捺印してもらう
【内容証明郵便を送る】
浮気相手に対し、「夫と別れてほしい」という内容の書類を、内容証明郵便で送ることができます。
これは、浮気相手が話し合いに応じない場合などに有効な手段です。
内容証明郵便とはそもそも、「いつ、誰が誰に、どのような内容の文書が差し出されたか」を郵便局が証明してくれるものです。
これを行うことにより、「あなたの不貞行為をこちらは知っていますよ」という圧力をかけることができます。
自力で送ることもできますが、行政書士に頼るのが良いでしょう。
その理由として、感情的になっているあまり、脅迫的な内容を送ってしまいかねないことと、有効な証拠なしに内容証明郵便を送ってしまう事態を避けられるからです。
【誓約書・示談書に署名、捺印してもらう】
上記でも説明した通り、浮気相手を話し合いの場に呼ぶことができたら、「誓約書・示談書」に署名、捺印してもらいましょう。
浮気相手と別れさせる手段③ 周囲の力を借りる
ご自身の親や夫の親に事情を話し、仲裁してもらうという手もあります。
自分の浮気を身近な人に知られるということだけで、浮気をやめさせるのに有効な場合があります。
ただし、相談することで、親族間の関係が悪化したり、問題がこじれてしまったりするリスクも否定できません。
もしこの方法を利用する場合は、相談時の伝え方やタイミングに注意しましょう。
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【危険!】これだけは絶対にやってはいけない別れさせ方
「早く夫を浮気相手と別れさせたい」という思いが強くなると、冷静な判断ができなくなり、取り返しのつかない行動に出てしまうことも少なくありません。
ここからは、どのような状況下でも絶対にやってはいけない別れさせ方について解説します。
別れさせ屋を利用する
別れさせ屋とは、「夫と浮気相手を別れさせたい」という要望に対して、第三者が対象者に接触して、別れさせるような状況を作る業者のことです。
確実に夫を浮気相手と別れさせたいと考えている方にとっては、魅力的に感じるサービスかもしれませんが、この方法はあまりおすすめしません。
実は、別れさせ屋の中には、法律に違反している業者も多く、利用することでトラブルに発展してしまうこともあります。
例えば、探偵業の届出を提出していないにも関わらず、探偵業を行っていたり、盗聴や住居侵入など違法行為をしていたりすることもあります。
さらに、高額な料金を請求されたり、別れさせることができなかったのに、料金を返金してもらえなかったりするなどの金銭的トラブルも起こりかねません。
また、もともと夫が外の女性に惹かれてしまう、浮気心がある、という場合については、当然ながら問題を解決することができず、意味もないので利用しないようにしましょう。
SNSに書き込む
夫に浮気されてしまった怒りや悲しみ、また浮気相手への憎しみのあまり、SNSに書き込みたくなる気持ちもわかります。
例えば、浮気相手の実名や写真、勤務先などと合わせて浮気している事実を拡散しようと考えている方もいるかもしれません。
しかし、感情的になって行ってしまったこの行為は、名誉毀損などにあたるケースがあります。
たとえ、浮気が事実であっても名誉毀損に問われた場合、相手から高額な慰謝料を請求されたり、罰則を受けたりする可能性があります。
そうなると、いくら浮気相手が悪くても、あなたが加害者となり、人生を大きく狂わせるリスクが生じます。
職場にばらす
夫や浮気相手の職場に電話やメールをしたり、直接乗り込んで浮気していることを広めようと考えている方もいるかもしれません。
しかし、第三者に広めてしまうと、こちらも名誉毀損の罪に問われてしまう恐れがあるので、絶対にやめましょう。
また、業務を妨害していると見なされ、「威力業務妨害罪」として会社から訴えられてしまう恐れもあります。
この方法では、何も得られるものはありませんので、絶対にやらないでください。
ストーカーや脅迫、嫌がらせをする
浮気相手に制裁を与える意味で、浮気相手の後をつけたり、尾行したりすることを考えている方も中にはいるかもしれません。
しかし、相手を付きまとうような行為は、性別関係なくストーカー行為に該当し、こちらも違法となります。
万が一訴えられてしまったら、警察から禁止命令を出され、夫の浮気相手と接触することができなくなります。
そうなると、いくら夫を浮気相手と別れさせたいと思っていても、止めることができず、結果的に二人の関係が続いてしまう恐れがあります。
また、相手のものを壊したり、直接危害を加えたりするような嫌がらせに該当する行為もNGです。
いずれの場合も明確な犯罪行為ですので、怒りに我を忘れず、一線を越えないようにしてください。
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いずれにしても確かな証拠集めが必要
ここまで別れさせるための手段や絶対にやってはいけない行動について解説しました。
どのような方法を取るにせよ、スムーズかつトラブルを最小限にして別れさせるのであれば、「確かな浮気の証拠」が不可欠です。
ここからは、なぜ浮気の証拠が必要で、どんなものが浮気の証拠に該当するのかを説明していきます。
また、浮気の証拠集めに有効な手段についても解説しますので、これから浮気の証拠を集める方はぜひ参考にしてみてくださいね。
話し合いなどの行動にうつす前に証拠集めが必要
夫や浮気相手と話し合いをする前など、何らかの行動にうつす前には、必ず不貞行為を行ったという証拠を集める必要があります。
不貞行為とは、簡単に説明すると、配偶者以外の異性と肉体関係を持つことを指します。
この証拠があることで夫やその浮気相手との交渉をより有利に進めやすくすることができます。
もし証拠を集める前に、あなたが夫の浮気を知っているという事実を知られてしまうと、証拠隠滅されてしまったり、言い逃れられてしまう可能性があるので、必ず集めてから行動にうつすようにしましょう。
浮気を証明できる物的証拠
浮気を証明できる証拠には以下のようなものがあります。
- 夫と浮気相手が宿泊したことを示すメールやLINEのやり取り
- 夫と浮気相手が宿泊したことを示す写真
- 夫と浮気相手が宿泊したことを示すホテルや旅館の領収書
- 不貞行為を認める書面
- 不貞行為を認めるボイスレコーダー
これらの証拠を集めることで浮気の事実を証明することができます。
証拠があればあるほど、あなたの立場が有利になるので、些細なことでも結構ですのでくまなく集めましょう。
証拠集めに有効な手段
先述した証拠はどのようにして集めると良いでしょうか?
ご自身で集めることも可能ですが、夫が浮気した証拠を自ら集めるのは、精神的な苦痛を感じてしまう恐れもあります。
また、証拠を集めたものの、法的に使えなかった、などのリスクもあります。
精神的な負担なく、浮気の証拠を効率良く集めるのであれば、探偵などの専門家に依頼するのが有効です。
探偵では、ご自身で証拠を集める場合よりも、確かな証拠を集めることが可能です。
さらに、調査して得た結果は、調査報告書として探偵から受け取ることができます。
もちろん、調査報告書そのものを証拠として利用することも可能です。
T.L探偵事務所でも、浮気や不倫に関する調査を実施しているので、お悩みの方は、お気軽にご相談くださいね。
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夫が浮気相手と別れた後に考えること
夫を無事に浮気相手と別れさせることができたとしても、それで全てが解決するわけではありません。
「今後、夫婦関係をどうしていくのか」という点についても、しっかり考える必要があります。
浮気問題の解決後は、主に以下の2パターンの選択肢が考えられるでしょう。
- 夫婦関係を再構築する
- 離婚をする
夫婦関係の再構築を目指す場合は、まず夫がなぜ浮気したのか、その根本的な原因と改めて向き合う必要があります。
もしかすると、あなたに原因があって、今回のような事態に発展した可能性も否定できません。
また、ただ原因を探るだけでなく、これからも夫婦関係を築いていくためには、夫のことを許す必要があります。
この際、ただ感情的に許すのではなく、今後どうすればより良い関係を築けるのかを話し合うことが重要です。
一方、離婚を検討する場合には、慰謝料や財産分与について考える必要があります。
加えて、子供がいる場合は、親権や養育費のことも考えなくてはなりません。
しかし、これらの取り決めを進める中で夫とトラブルになってしまうと、あなたの立場が不利になったまま、離婚が成立してしまう恐れも考えられます。
できるだけ穏便に離婚するためにも、必要に応じて弁護士などの専門家に相談し、準備を進めることが大切です。
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